01ステラSW8000PGの修理依頼です。

ローラークラッチのバネを紛失してしまったそうです。
目次
ローラークラッチの修復
留め具が外れています。

バネが6個しかありませんでした。

2個用意しました。

また少し錆がありますので、

研磨しました。

ローター修復
ローターのカバーに割れがあります。

接着剤で修復します。

一応つきましたが、隙間は完全に埋まりませんでした。

オーバーホール
順番にオーバーホールしていきます。

ローター、ラインローラーを洗浄。

カバーの割れ、修復済みです。

続いてハンドル、スプールを洗浄します。

特に違和感はありません。

ボディ内部です。

グリスが劣化していますね。

洗浄します。

少しギアに欠けがありました。巻きに影響があるものではなさそうです。
全体の汚れ。

ベアリング洗浄しますが、ボディ3点は交換した方が良いですね。

ピニオンギアの錆や固着を取ります。

ドライブギアをグリスアップします。

ボディはDG06で仕上げます。

少しギアノイズが強いので、BOREDのSIGMAを添付。

SIGMAをアップグレードさせた最も高粘度で強粘着なグリス。オリジナル耐水防錆添加剤の配合により海水使用に完全対応。 他のMETHODウレア系グリスとの混合で耐久性や静寂性を付加。
ボディ内部もTHETAでしあげます。
ALPHAよりもワンランク、DELTAよりもツーランク粘度をダウンさせ、グリスの粘度を示すちょう度は0号となり、汎用では低粘度なグリスとなります。
フリクションリングが伸びていたので少しカットして調整します。

ローラークラッチを組みます。

本来はここにもバネを抑える板が入っていると思いますがないですね。
ベアリング交換でキャップが干渉してしまうので、Oリングを入れて少し削ります。

作業完了しました。

外観は非常にきれいです。ギアもゴロゴロではないので、比較的状態はいいですね。ウォームシャフトピンがカチカチ鳴りますが、これ以上グリスを入れても巻き重りが出てしまうので、現状で馴染ませてもらった方がいいと思います。
ありがとうございました。
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