98ステラの修理依頼です。
一台は普通にまだ使えそうなフィーリングですが、もう一台はギアがぼろぼろで再起不能っぽいです。
最悪ニコイチにしていいとのことです。
ギアがぼろぼろの方から。
オーバーホール(ゴリ感が強い個体)
ギアぼろぼろと書きましたが、この時点ではベアリングの可能性もあるなと予想しながらばらしました。
汚れは全体的に強く、こちらの個体は未使用期間が長かったのかもしれません。
ただスプールとか、所々汚れがないんですね。
カーボンドラグですね。
スプールは問題なし。
第一難関がハンドルです。
錆がすごい。
洗浄しても固着が取れない。かなり時間を使いましたが、進まないのでいったんおいておきます。
では内部を開けていきます。
ローター部はそれほどでもなく。
ラインローラーも青さびがありますが、固着は無い状態です。
ルーターで汚れを磨いて綺麗にします。
汚れていいないとはいってもしっかりと汚れています。
続いてボディ。
ローラークラッチ部。
錆はなく。
問題のギアが出てきました。
完全に削れてしまっています・・・。
内部は緑色に変色していますね。
中々の汚れ具合です。
洗浄を終えました。
難しいと思いながらとりあえず組んでいきます。
綺麗に回りそうな雰囲気ですが。
ゴロゴロは変わらず。
ベアリングの状態はそれほど悪くないですね。
オーバーホール(使えそうな個体)
ではもう一台のほうもオーバーホールしていきます。
スプールとかドラグノブの程度の差はほとんどありませんね。
こちらはラインローラーが強烈です。
ぼろぼろですね。
固着しています。ブッシュも少し割れています。
ルーターでベアリングを破壊して固着を取ろうと試みましたが、時間がずるずると過ぎていくので、こちらもいったん後にしました。
これは先ほどのラインローラー、ローターの方がよさそうです。
ローターナットも少し潮が固着していたので、一代目のパーツの方がいいです。
ローターパーツを洗浄します。
続いてボディとローラークラッチ。
こちらの方がきれいなように見えますが。
錆が浮いています。
ローラークラッチのリングですね。
個別にみると一代目のパーツの方が状態がいいですね。
ボディ内部ですが。
汚れがかなり強いです。
でもギアはきれいですね。ベアリングはダメになっています。
1代目のボディをベースにギア3点を交換しました。
ギアを入れ替えた個体にはベアリング5点を新品に交換。
元々入ってあったベアリングは、良い方を選定して予備用のリールに入れて組み上げました。
かなり時間が掛かりましたが、何とか作業を終えました。
ラインローラーのベアリングは手配中です。
なお固着取りが出来ていませんが、ギアが使えない状態なので使えるリールの方に良いパーツで組み上げています。
5/14追記
ラインローラーのベアリングを交換しました。
ありがとうございました!!
コメント