ギアとその構造について
ではドライブギアとピニオンギアの比較です。
ちょうど予備でギアがいくつかあるので並べてみました。
左から、
15ツインパワー3000HGM、17ツインパワーXD4000XG、20ツインパワー4000MHG、14ステラ4000XGの4種類です。

ドライブギアの歯数とピニオンギアの歯数とのギア比ですが、以下の通りとなります。
ドライブギア単体で見ると、15ツインパワー3000HGMのギア比5.8と20ツインパワー4000MHGはそれぞれ計上と歯数が一致するので流用可能です。
14ステラ4000XGのドライブギア(31枚)ですが、17ツインパワー4000XG、20ツインパワー4000XGとは歯数が37枚となる為、流用不可のようです。
一方、ピニオンギアですが、
対比としては、15ツインパワー3000HGMは番手が特殊なので除いたとして、17ツインパワーXD4000XG、20ツインパワー4000MHG、14ステラ4000XGを見ると。

14ステラと20ツインパワーが同一の長さに。
左側が20ツインパワーで、右側が14ステラ。

全体の長さが同じで、下部ベアリングが入る所に、Sダイレクトギアと呼ばれるパッキンをシムを加えれば、形状が同一になります。

しかし、ピニオンギアの歯数が5枚に対し、6枚の為そのまま組み換えは不可能。
4000番台のドライブギアと一緒に変えても、中間ギアLが合わず、14ステラの中間ギアは流用出来ない為、14ステラのギアを流用することは不可能。
細かい開発による、絶妙なパーツ構成と配置ですね。
後編まとめ
色々とみていきましたが、
今回の20ツインパワーは、やはり15ツインパワーとはコンセプトが別物と考えた方がよさそうです。

個人的には不満はないですが、今後ステラの独自性が強くなる内容でした。。

20ツインパワーや19ヴァンキッシュのパーツを19ストラディックに流用出来ちゃうので、それ自体はいいのですが、中間層のスペックがより小刻みになるので、中級機については選ぶポイントがわかりづらくなりました。
20ツインパワーはカスタムできる余地もほぼなさそうな仕上がり ではありますが・・・。

次回金属ローターの分解による比較と検証、20ツインパワーのウォームシャフトベアリング追加カスタムを紹介します。

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