先日、ジャパンフィッシングショーに引き続き、フィッシングショーOSAKA2019が開催されましたね。
2019年は59,636人の来場者だったそうです。
来年は東京オリンピック開催の2020年ですが、目玉商品が発表されるのを期待出来そうですね!20ツインパワーや20ストラディックあたりが候補になるでしょうか。
なお、2020年の開催は2020年2月8日・9日の予定となっているようですよ。
もくじ
2019年リリースのスピニングの特徴は?
2019年ですが、19ヴァンキッシュ・19ステラSWがリリースされたことで、18ステラをベースにしたそれぞれのフラグシップが勢ぞろいしたことになります。
ただ、2019年の現時点では、1万円クラスの低価格帯のリールはリリースされませんでした。高級機に手が出ない方は、次年度への期待が大きくなった形となりますね。
1万円以下のリールの比較対象機種
いよいよ本題です。
2019年度は低価格帯のリリースはありませんでしたが、2019年時点で実売価格1万円前後までの機種を対象とします。
- 11アリビオ
- 18ネクサーブ
- 17-18セドナ
- 17-18サハラ
- 16-18ナスキー
- 17アルテグラ
※アルテグラは番手によっては1万円を超えますのでご注意ください。
選ぶ際のポイント
ポイントはスタイル・予算・実用性の3つです。
スタイル
どんな釣りをするのか、もしくはどんな釣りをしたいのかということです。
いろんな釣りをしてみたい!!という方だと、何を選ぶか決められないと思います。
その為、まず初めにすることは、自分の釣りをするスタイルやジャンルを決めること。
そして、どんな釣りをしたいのか決まったら、リール選びの半分は決まったようなものです。
予算
1万円以内の予算と言っても、1万円前後で探しているのか、5,000円位が予算なのかによっても変わってきますよね。
あくまで1つの考え方ですが、
例えばルア-1つ1,000円として、1釣行あたり1ロストしてしまうリールを手にした場合、3回釣行することで3,000円ロストリスクがあるとします。
上位機種だとロストリスクが無いと仮定すれば、3,000円分高価な上位機種を選んだほうが結果的にお得になるといったこともある訳です。(かなり乱暴なたとえですが。)
実用性
実用性の面を中心に検証していくと、
巻心地の良さ、感度の高さ、手返しの良さ、トラブルの有無などから選ぶことになりますが、以下の比較になると思います。
- ドラグ力
- ベアリング数
- ハンドル仕様
- ベール形状
- ローターブレーキ
- コアプロテクト
- スプール・ドラグノブ形状
- ギア構造
- ボディー構造
- ボディー素材
など様々・・・。
比較対象はこのくらいですかね。
この中でも特に重要なのが、ハンドル仕様とギア構造です。
いわゆる”ねじ込み式ハンドル”かどうか。
”クロスギア or Sカムギア”かどうか。
この2点は、根本的にリースのベースが異なることになります。
特にギア構造に関しては、どちらが優れているというものではなく、それぞれに特徴があるということです。
ただし、シマノスピニングリールで1万円以内の予算の場合、すべてSカムギアで差し込み式のハンドルとなってしまいます。
結論として、
1万円以内では、リールの感度を重要とするリールを選ぶのは難しい
ということです。
下位機種が使えない訳ではなく、1万円を少し超える17アルテグラをラインナップに加えてもらいたいと。
技術・機能面による違い
アリビオとネクサーブはエントリーモデルのなので別として、それ以外の機種のローター構造から。
ローター・スプール
実は、17セドナ、17サハラ、16ナスキーは17アルテグラともほぼ同じ仕様で、18ソアレBBや18セフィアBBとも同じ構造なんです。
例えば17セドナ2500番のローターが49.5gに対し。
18セフィアBBの場合は51.3gとベール周辺の仕様が異なる為、むしろこちらの方が少し重いです。
見た通り、コアプロテクトのリングが付いている以外は形状が全く同じです。本当に同じ。
スプールに関してもほぼ同じです。
ラインローラー
ラインローラーに関しては、17アルテグラからベアリング搭載しており、対象のベアリングも防錆処理されたs arbと呼ばれるもの。ベアリングが良いものを使っているのは、中級機としての違いの1つですね。
ラインローラーは撥水処理によるコアプロテクトです。16ナスキーはラインローラーにコアプロテクトとベアリングは非搭載です。
ハンドル仕様
ハンドルですが、ドライブギアに直接ねじ込むタイプか、差し込むタイプか別れます。アルテグラ以上からねじ込み式ですね。
ギア構造
繰り返しになりますが、アルテグラからはクロスギアと呼ばれる構造となります。
また、ドライブギアの素材も少し異なります。
17セドナ、17サハラ、16ナスキー、17アルテグラはいずれもハガネギアと呼ばれるドライブギアを搭載しているのですが、17アルテグラとはギアの作りが異なります。
※参考までに17セドナと18セフィアBBのドライブギアを比較しています。セフィアBBはアルテグラと同じギアです。
コアプロテクト
16ナスキーから搭載となり、ドラグノブもウォータープルーフドラグになります。
ローターブレーキ
ローターブレーキ搭載は17サハラ以上から。
結論
大きな境界線は、17アルテグラです。
実売価格が1万円を少し超えます。
1万円以内にこだわるなら、17アルテグラは外れますが、16ナスキーとの違いは歴然。
作りがそもそも違うので、1万円近くまで予算を持つのであれば、本当にアルテグラがいいです。
ルアーフィッシングだと17サハラ以上がおすすめです。
なぜなら、
巻いて誘うという行為がリールそのものの機能であるため、ローターブレーキの搭載は必須。
手返しが良くなることで、結果が大きく変わります。
やはりルアーフィッシングでは、それなりのスペックは必要です。
17セドナがダメな訳ではなく、ロータ-ブレーキが非搭載だとベール返りが起きて高切れするリスクがあります。
ご自身でカスタマイズされる方は17サハラと同スペックにするのは比較的簡単に出来ます。16ナスキーもパーツをそろえれば出来なくもないです。
ドラグ力について(考察)
良くドラグを気にする方がいますが(以前の自分がそうでした笑)、ターゲットが中型~大型青物の場合は別ですが、必要以上にドラグ力にこだわる必要はないです。
完全に持論となってしまいますが、大抵のターゲットであれば、2kg程度のドラグ力のリールで十分です。
2kgのドラグ力というのは、1000番台のシマノリールです。
単純に2kg越えのターゲットでも、シーバスなら60cmクラスですし、チヌでも50cmの年無しクラスでも2kgです。
しかも水中の魚の重量は1/10程度になるそうです。
※ただし、ドラグを出しながら走っている対象を止めるときはかなり大きい負荷が掛かります。
実際の所、ドラグ力が足りなくてやり取りできなかったケースはほとんどなく、ロッドの剛性やラインの強度を超えたターゲットにラインを切られる等のトラブルがほとんど。
つまり、実釣ではドラグ力よりもドラグの調節力を見るべきですね。
まとめ
今回オススメしたリールの中で、17アルテグラが万能だと思っていますが、実は所有していません。ただ、アルテグラをベースにした18セフィアBBの特徴から、後悔しないスペックだと思いました。
ただ、上みれば15ストラディックとの差は非常に大きく、16ストラディックCI4+と比べるともはやくらべものにならないです。
高いリールが良いというのは当然ですが、スタイルにマッチしたリール選びの参考になれば。
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