先日やっと、シマノスピニングリールの2019年の新製品が発表されましたね。
2019年は、1月の2週目に入るまでリークされる情報がほとんどなかったという徹底ぶりでした。なお、4年周期と言われているツインパワーのリリースはなく、ステラSWとヴァンキッシュがリリースされました。
もくじ
19年リリースのスピニングリールは?
19ステラSWと19ヴァンキッシュの2台巨頭が、今回のシマノスピニングの柱になっています。
19ステラSW
18ステラのスペックが融合した旧SWのスペックを引き継いだモデルで、今回インフィニティードライブとヒートシンクドラグという技術が新たに搭載されています。
インフィニティードライブ
オシュレーション(スプールの上下動)の際の抵抗を極限まで無くし、巻き上げトルクが30%向上しているそうです。
従来のX-SHIP構造は、ピニオンギア両端をベアリングで支持することで軽い巻き上げを実現した。今回のNEWモデルには、その構造をより進化させたインフィニティドライブ構造を搭載。これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを非接触化し、特殊低摩擦ブッシュで支持することでメインシャフトの摺動抵抗を大幅に軽減。加えて、メインシャフト自体に特殊表面処理を施し、さらなる低摩擦化に成功。回転トルクを従来比約30%低減※し、高負荷時でも積極的に巻き上げられるパワフルなリールへと進化した。
シマノHPより
ヒートシンクドラグ
ドラグ機構で発生したスプール内部の熱を逃がす構造のようです。
従来のXタフドラグは、ドラグ機構部をスプール下部に配置するという画期的な構造で、圧倒的なドラグ性能と耐久性の向上を実現した。今回のNEWモデルには、さらに熱にも強く進化したヒートシンクドラグを搭載。ドラグ部で発生した熱をスプール外へ逃がす「ヒートシンクパネル」により、熱ダレによるドラグ力低下を約50%改善※。また、スプール糸巻部へと流れる熱を遮断する「断熱シート」によって、糸巻部の温度上昇を約30%減少※させることに成功。ラインによりやさしく、より安定したドラグへと進化した。
シマノHPより
19ヴァンキッシュ
自重が圧倒的に軽くなっており、18ステラの技術が盛り込まれています。
- 1000番台 145g
- 2500番台 165g
- 4000番台 200g
この軽さは驚異的です。
しかも16ヴァンキッシュと変わらず、以下の特徴を引き継いでいます。
- ボディが金属製
- ローターがCI4+
また、従来まではステラにしか搭載していなかったロングストロークも搭載し、クイックレスポンス頂点モデルとして、さらに磨きがかかった仕様となっています。
ロングストローク
飛びも譲らない。
ここまでの軽量化を達成したにも関わらず、軽量化とは相反するロングストロークスプール化にも成功した。これにより、ステラ同等キャスト性能を得て、飛距離アップを実現。
シマノHP(19ヴァンキッシュ紹介ページ)より
ワンサイズ上のギア強度
今回ギアの強度がアップしています。18ステラと同じギアを使用しているようですね。
強度が従来の2倍位まで高まっているようですね。
強度も軽さも実現したヴァンキッシュは、まさに死角なしの逸品です。
番外編-18ステラのC2500XG(新番手)
18ステラの新番手ですが、C2500XGが追加されています。
C2500XGは特殊なサイズで、コアソリッドシリーズで初めてリリースされるようです。C2500というのは、C2000・2500いずれとも互換性もない特殊なサイズで、それぞれの中間に位置するモデル。
C2500のモデルでXGと搭載する為には、ドライブギアの強度を高めないといけないそうですが、その点がクリアされているようです。
これまで多くのシマノスピニングリールに搭載してきたHAGANEギア。独自の精密冷間鍛造技術により、十分な耐久性を確保してきたHAGANEギアを、NEW STELLAではさらに進化。ギアのサイズ、材質を変えることなく、設計だけで強度アップを達成。ワンサイズ上のリールギア強度を実現しました。
シマノHP(18ステラ紹介ページ)より
ドライブギアの強度か高いことで、2500番手のボディだと少々大きいが、C2000だとパワー不足だというケースにおいて、スプール・ドラグ強度を上げることで、小さいスプールでも強引に、早く、巻き上げるゲームメイクを可能にしました。
下位機種のラインナップ
正確には2018年にリリースされたものだと思いますが、順番に紹介していきます。
18カーディフCI4+
言わずと知れたトラウト専用機です。
ストラディックCI4+がベースになっており、新たに追加されたC3000MHGという番手に関しては、X-プロテクト搭載し、1000番手と差別化されています。
18セフィアBB・18ソアレBB
17アルテグラをベースに、ベアリングすべてにS A-RBを搭載し、ベール組がワンピースベールとなっています。いずれも元々クイックレスポンスシリーズでしたが、ローター素材の見直しにてコアソリッドシリーズとなりました。
特徴としては、グラデーションカラーと軽量なスプールですね。
18セドナ500
500番手の最下位モデルのリリースです。
500番手はギア比が高いことが特徴で、セドナ・サハラ・ナスキー・ソアレBB・ソアレCI4+とラインナップしており、その中でもエントリーモデルとしてリリースされています。
18ネクサーブ 6000以上
6000番手以上がリリースされています。エントリーモデルでの高番手も出そろった感じですね。
まとめ
2019年のシマノスピニングリールは、19ヴァンキッシュ、19ステラSWがリリースされたことで、18ステラをベースにしたそれぞれのフラグシップが勢ぞろいしたことになります。
やっぱり最も軽量化された19ヴァンキッシュは手に入れたいところ。
ローターからハンドルに至るまで、構成されるパーツの軽さを素材から徹底追及。圧倒的な自重の軽さと、巻きの軽さを両立し、さらなる操作性と感度アップを実現。(シマノHPより引用)
ただ、19年度の現時点では、1万円クラスの低価格帯のリールはリリースされませんでした。高級機に手が出ない方は、次年度への期待が大きくなった形となりますね。
2020年のリリース予想
2020年以降は、現在のフラグシップをベースに、20ツインパワーや20ストラディック等の中級機クラスの刷新がありそうですね。
東京オリンピックが開催されるので、2年しか経っていないですが、メジャーチェンジをしたステラを出してくる可能性もあるかもしれませんね。
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