19ヴァンキッシュ C2000SHGのオーバーホール依頼です。ハイパフォーマンスチューンで曲げ座金を平座金に交換します。
オーバーホール
上半分(ローター、スプール、ハンドル)を洗浄します。
ここは汚れもほとんど感じないレベルできれいですね。
ボディ内部です。
ギアにはグリスがあまり残っていなくて。
少し流れていますね。
ドライブギアの背面にもグリスが流れているのが分かります。
中間ギア等は少し固着気味のグリスが残っています。
洗浄します。
ベアリングは1点交換、ウォームシャフト下部をBB化します。
ここをBB化する目的は感度です。シムを入れて極力ガタツキをなくします。
0.27mmでした。
中間ギアを調整します。
0.05mmの曲げシムを平シムに置換します。
0.01mm追加します。
最終的には0.03mm分追加しました。
ボディ内部を組みますが、中間ギアはオイルチューンでやるのが一番軽いのですが、ノイズが出やすくなりますのでボアードグリスで最も粘度の低いOMEGAを添付します。
ウォームシャフトもOMEGAですね。オイルをわずかに加えて伸ばすともう少し粘度を落とせますが、添付しすぎると流れてしまう可能性があります。
ドライブギアには、BOREDのALPHA、THETAを混合して粘度を調節します。
組みます。
洗浄後の汚れですが、あまり出ていないことがわかります。使用頻度自体が高い訳ではないようです。
一度組みましたが、ガタツキがまだありますので、再調整します。
中間ギアのシムを追加します。
ドライブギアには0.01mmのシムを入れて、クリアランスを出来る限り取ります。
キモはピニオンギア下部の調整です。
0.01mm単位でシム調整します。
ドライブギアの外シムも追加します。
0.02mm程追加。
これで一度組みましたが、決まりません。
中間ギアは0.01mmのシムを3枚追加
ピニオンギア下部については、0.39mmになるようにシムを入れます。
なお、ドライブギア左右のベアリング交換、ピニオンギア上部のベアリングも交換します。
グリスを流してオイルチューンで仕上げます。これで巻き感が向上します。
この段階でも組んでみますが、ギアのコロコロ感が取れません。恐らくベアリング交換等で感度が上がり、ギアノイズが顕著になってしまったことが原因と思われます。
18ステラのギアが御座いましたので、こちらと交換します。
このギアだとクリアランスが大きく再調整が必要です。その代わりですが、縦のガタは全くなくなりました。
0.05mmの内シムで対応できるかチェックします。
テンションを緩めで組めばいけなくもないですが。。。。
最終的には、外シムに0.03mmのものを入れて作業完了となりました。
ギア交換、ベアリング交換、シム追加で作業完了となります。
かなり軽くなったと思います。またノイズも極力出ないようにしました。
ありがとうございました!
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