メルカリで入手した中古の13セフィアBB。
ノーマルギアでの巻きの良さ・軽さには感動しました。
使ってみると分かりますが、ノーマルのままでもかなりの完成度のリールではあります。
そして今回は、巻き感度の向上とギア剛性と巻き量を上げる為に、亜鉛ダイキャストのドライブギアからCFギアへ交換するカスタマイズをしてみました。
前回の記事はこちら
もくじ
CFギアに交換する理由
巻きが軽いのはいいのですが、
リールの巻き上げ量が少なく、またマグナムライトローター搭載機にも関わらず、以外にもパワーもあり剛性が高いと感じました。
あとは、HGにしても巻きの軽さが損なわれないんじゃないかという期待と、
変更するギアが
CF(コールドフォーシング=冷間で金属を鍛造する技術)ギアで、低価格帯に使用されている亜鉛ダイキャストギアの精度とは雲泥の差があるそうです。
(ドライブギアは超々ジュラルミン冷間鍛造ドライブギアと呼ばれています。)
その為、剛性アップも見越したカスタマイズとなります。
パーツの発注
12セフィアCI4+のパーツを発注してHG化の為のパーツです。
発注の際の短縮コードや番号は以下です。
ウォームシャフトギア 500円
12 セフィアCI4+C3000HGS 短縮コード02966 123番 ウォームシャフトギア 1個
ピニオンギア 1,000円
12 セフィアCI4+C3000HGS 短縮コード02966 129番 ピニオンギア 1個
ドライブギア 2,000円
12 セフィアCI4+C3000HGS 短縮コード02966 130番 ドライブギア組 1個
ヘッジホッグスタジオさんで純正パーツを発注しました。
ドライブギアの比較
届いたドライブギアですが、このような記載があります。
No,0130/16STCI4C25HGS D/GASY
これって16ストラディックのギアということでしょうか。。。
実際にいくつかのドライブギアを並べてみました。
左端が元々の13セフィアC3000Sのドライブギアとピニオンギア。
左から2番目が今回交換する12セフィアCI4+C3000HGSのドライブギアとピニオンギア。
ドライブギアの素材ですが、見た目がはっきり違いますよね。
なお、左から3番目は14ステラC2000HGSのドライブギアで、右端は16ストラディックC2000Sのドライブギア。
14ステラのC2000のギアは大径化しており、2500番台のギアと同じ大きさで、かつゴールドメッキ仕様です。
16ストラディックCI4+C2000のギアは、確かに12セフィアCI4+と同じ外観なので、同じ規格のものを使用していることが想像できます。
自重の比較
13セフィアBBのドライブギアの自重は14.3g
12セフィアCI4+のドライブギアの自重は5.9g
そうです。
8.4gも軽いんですよね。半分以下の重量しかないんです。
後はおまけですが、14ステラC2000Sが5.3gでした。
16ストラディックCI4+C2000Sが5.0gでした。
ハイスペックのリールのドライブギアは軽いんですね。
ピニオンギアの比較
ピニオンギアの形状を比較します。
左から13セフィアBB、12セフィアCI4+、14ステラです。
セフィアに関して言うと、歯の形状が少し違いますが、ピニオンギアの長さや作りの構造は同じことがわかります。
13セフィアBBのピニオンギアの自重は6.7g
一方12セフィアCI4+の自重は6.1g
0.6gではありますが、僅かに軽くなります。
形状がほぼ同じなので、確かにぽん付け出来そうですね。
参考までに並べた14ステラですが、ドライブギアは2500と同じサイズに大径化しているものの、ピニオンギアのサイズは異なるようです。
自重は5.3gとやはり軽量です。
歯面はマイクロモジュールギアなので、歯の数が多いのも特徴ですね。
ボディ内部への3BB追加
ボディ内部の殻割りをして、各ギアの交換と、ボールベアリングを追加します。
ベアリング化する箇所ですが、78番のウォームシャフトピンカラーと84番のウォームシャフトブッシュ(後)の二か所です。
ボディを開けるまでは順番にネジを外していくだけなので割愛します。
足つきのフタを取ると、ボディ内部が顔を出します。
ウォームシャフトを抜くために、ボディの底のネジを外して。
摺動子ガイドを二本抜きます。
ドライブギアを取り除くと・・・。
ウォームシャフトが取れました。
ウォームシャフトブッシュをBB化します。
そして、メインシャフトについているネジを外すと、摺動子が外れます。
BB化するパーツのウォームシャフトと摺動子が取り出せました。
摺動子内部にあるウォームシャフトピンカラーと交換するのは、2mm×5mm×2.5mmのベアリングを2つ。
ウォームシャフトブッシュと交換するのは、3mm×6mm×2.5mmのベアリングを1つ。
ウォームシャフトブッシュのBB化
作業は実に単純です。
ウォームシャフトブッシュをベアリングに交換するのみです。
厚みの差が0.7mmあるので、念のため、クリアランス調整の為に4mm×6mm×0.3mmのシムを1枚入れて調整します。
ただただ、交換するのみ。
以上です。
ウォームシャフトピンカラーのBB化
これも組みかえるだけ。
ウォームシャフトピンカラーの厚みは4.52mm。
2.5mmの厚みのベアリング2つと交換します。
ピンにはめ込んで。
摺動子に組み込みます。
以上です。
後は元通り組み上げて完了です。
注意点
作業が終わってから実際に使用してみたところ、リーリングがゴロゴロ・・・。
原因はBB化した際のクリアランスの調整にあるようなので、一旦ノーマルに戻しました。
色々調べた結果、必要なパーツはこちらでした。
14 ステラ C2000S 短縮コード 03239 96番 ウォームシャフトピンカラー
2個注文しているのですが、1つで大丈夫です。
14 ステラ C2000S 短縮コード 03239 97番 座金
1個で3枚入りです。
14 ステラ C2000S 短縮コード 03239 106番 座金
このパーツは1個で1枚です。
このパーツはコストが高いので、いろいろ検証した結果このパーツで代用できそうです。
厚さ0.1mmだとほぼ同じ形状です。
10枚×3種類(厚さ0.1mm、0.2mm、0.3mmの3種類)で500円位なので、一枚当たりコストは1/3になります。
なお、それぞれ2000番で注文していますが、互換性は変わらないようです。
各ギアの交換
ハイギア化の為に組み上げる際に交換します。
ピニオンギア
ドライブギア
一番下に白く見えているのは、ウォームシャフトギアです。
素材は樹脂製でしょうか。
ほとんど同じ素材のようです。
自重も変わりません。
ウォームシャフトギアを組み込み。
ウォームシャフトを差し込みます。
ピニオンギアをメインシャフトに通して。
メインシャフトの下部に摺動子を接続します。
ウォームシャフトピンをウォームシャフト側に向けます。
実はこれ、 ↑くみ上げを失敗しているんですよね。
ギアがゴロつく原因の一つでした。
ドライブギアの歯面が、ネジに干渉しています。
つまり、ネジを裏側から通して締める必要がありました。
これでドライブギアがネジに干渉せずにまわります。
若干の軽量化です。
公式自重は245gなので、約9gの軽量化!
なお、目に見えるハイギアの内容はこれですね。
右側がノーマル、左側がハイギアです。
ピニオンギアを上部から見ると、歯が6枚から5枚に。
CFギアを交換した結果
早速セフィアBBを分解して、ギアを交換した後、初釣行の時に問題が発生!
ラインが波打っています。
原因は、ウォームシャフト自体がノーマルギアのままなので、スプールの摺動がうまく調整できていないものと思われます。
つまり、リールを巻き上げる際にラインが通るスプールのポイントが常に同じなので、波打ってしまっている。ということです。
再度ノーマルに戻して、ウォームシャフトを発注し、組み上げなおしたいと思います。
次回、フルカスタム最終章です。
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