自分が所有している22ステラC2000Sの定期メンテナンスを行いました。
目的は脱インフィニティループが実装できるかどうかですが、ボディ上部に中間ギア軸の穴がないため、物理的に穴をあける等の加工をしない限り不可能という結果に。
チューニングの内容
前回はIOSケミカルチューンで、今回はBOREDケミカルチューンへ変更しました。
IOSケミカルはギアグリスが優秀でして、グリスのダレがほとんどなく、添付量を間違わなければ非常にフィーリングが良いグリスです。
オイルについては粘度のラインナップが少ないので、少し物足りないところですね。
今回BOREDケミカルだと、グリスはウレアベースで好みが分かれますが、オイルのラインナップは抜君に良く全体のバランスの取れたチューニングが可能になります。
少し重ためのフィーリングですが、巻き感はぬるぬるに仕上がりますね。
ベアリングコーティング化
ボディ内部のベアリングをオイル仕上げにするため、強度アップのためにベアリングをコーティングします。
本来はドライベアリングとして使用するドライコーティングですが、オイルで使用する際もフィーリングが良くなる印象です。
サイレントドライブ搭載機種おけるチューニングのポイント
22ステラですが、ドライブギアのシムは基本的に緩めに組まれています。
私の個体も0.02mm程度のクリアランスがありました。
Oリングを使用しない調整だと、できる限りシム調整した方がフィーリングが良く仕上がります。一方純正だとOリング搭載しており、あまりシムを入れてしまうとギア消耗を早めてしまうリスクがあります。
また、本来はピニオンギア下にはウェーブワッシャーが入っており、個体に左右されない巻き心地を達成するための仕様かと思います。
また中間ギア軸にもバネが入っているように、サイレントドライブはこのような機能、機構、設計コンセプトであり、個別にサイレントドライブという技術や仕様を指すものではないのです。
ただし、個体によってはウェーブワッシャーやOリングは除去した方がフィーリングが良くなるのも事実です。
今回は、Oリング径を若干小径化して組みなおし、シムを0.01mm分減らして、ピニオンギアもウェーブワッシャーに戻しました。
巻きだしの軽さや、リーリング時のフィーリング、がたつきや揺らぎを考えると、脱サイレントドライブの方が良いとも言えますが、
結局、ルーズに組んでもある程度良い状態に仕上がること。またはそのような仕様であれば、メンテナンスまでの期間が長く使えるとというメリットもある訳です。
精度の良いリールであれば、合えてサイレントドライブを維持する必要は無いかもしれませんが、トータルで考えると良く考えられた機能であることには違いないです。
最高の1台と出会えた時は、最高のチューニングは可能ですが、前回記事で紹介した23ストラディックのように常にその条件にあうとも限らない訳です。
ガラスコーティング施工
最後にシラザン50のガラスコーティングを施工しました。
巷にあるガラスコーティングと同等の仕上がり感になります。
非常に便利なアイテムですが、分解して脱脂、添付という作業となるため作業が煩雑ですね。もちろん分解しなくても十分に機能するそうですが、せっかくなら添付を全体に漏れなく確実にしたいので、OH時に施工するのがお勧めです。
特に施工した22ステラは輝きが別格ですね。
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