11オシアカルカッタ200HGの3台依頼の内、残り2台のドラグサウンドチューンです。

さっそく作業いたします。
チューニング_1台目
ハンドルがシルバーの方から作業します。こちらは汚れがほとんどございません。

汚れです。

洗浄完了です。

ドラグパーツを手配しました。

アブガルシアのパーツを流用する予定でしたが、スティーズ、アルファスAIR用の社外製のパーツが組み込めるようなので、こちらを流用します。
ベアリングはスプール周りはBALBOAとBSLUを混合して、ボディのベアリングはNEMEAとBSLUで仕上げました。

ギザワッシャーを入れて、

ドラグワッシャを挟んで音出し用のワッシャーを入れます。

音量の調整で3度ほど組みなおしました。ドライブギアは純正グリスDG04を添付して仕上げております。

ハンドルノブはBSLUを添付しております。
巻き心地はもともとよかったのですが、ほぼ無音のフィーリングに仕上がりました。ドラグ音もしっかりとなります。

比較的ドラグ力の下がっていないように思います。
チューニング_2台目
ハンドルがブラックの方も続いて作業します。

こちらの個体の方が使用感がございました。

メカニカルブレーキ内もグリスが劣化しています。

クロスギアもグリスが少し硬化しています。

スプールのブレーキブロックの軸がさびています。

取り外して研磨しました。若干残っていますが青錆は除去できたと思います。

洗浄完了です。

汚れは若干あります。

ベアリングですが、ハンドルノブのベアリングのみ1点交換します。

どちらの個体ともハンドルのクリアランスはばっちりですね。
ローラークラッチはNEMEA、クロスギアにはOMEGAと軽く添付し、CHIMERAとNEMEAで調整しています。
巻き感が軽いほうが良い場合はCHIMERAを使用すると軽くなります。ただ添付しすぎると内部のグリスが流れるので注意が必要です。
ドラグワッシャーですが、1台目に作業したものと異なっていました。

世代違いでしょうか。小径のワッシャーに交換します。

これでピンが干渉しません。

組みます。
レベルワインドのぐらつきがあったので、シムを追加しております。

0.20mm分追加しました。

こちらもなめらかでしたが、少しかすかすとしたフィーリングからなめらかさが向上していると思います。
ドラグ音もしっかりとなることを確認しました。

2台とも状態もよく、交換パーツも最小限に抑えてドラグ音追加完了しました。
ありがとうございました。
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