04ステラ2000の修理依頼です。
ハンドルが逆回転するようになったそうです。比較的メンテナンスが行き届いている印象ですね。
オーバーホール
ラインローラーのシャリ感があるそうです。確かに汚れが御座いますね。
ベールのウェイトが外れているので、固定します。
ローター、スプール、ハンドルを洗浄します。
ラインローラーのベアリングを交換します。
ラインローラーの軸には、BALBOAとLIGHTDUTYをミックスして添付しています。
スプールベアリングはNEMEAを添付。
BORED METHOD DIVISIONオイル製品中で中粘度長寿命低摩擦オイルをコンセプトとするNEMEAオイル。
既存製品のCHIMERAオイルで想定したコンセプトを継承し、更に海水にも完全対応した防錆性と高負荷にも耐える摩耗性を強化しながらもヌル付きやベト付きを極力排除したサッパリとしたフィーリングにより、機構や摺動を伴う動きを損なわず油膜の「耐久性」を重視したオイルとなります。
ハンドルノブのベアリングはロサを添付。
おそらく逆回転の原因はここですね。
ローラークラッチのグリス混入だと思います。実際テストした時は逆回転の再現は出来なかったので、よくある症状ですね。
ローラークラッチ下を見るとグリス、高粘度オイル?でしょうか。
これが悪さをしていると思います。洗浄してオイル仕上げに切り替える形で改善すると思います。
ボディ内部です。
グリスが少々劣化しているようですが、グリスのバランスが絶妙で、洗浄して組みなおすとおそらくギアノイズが出ますね。
だからといってこのまま使っても、パーツが良くなることはないので、洗浄した方が良いんですが。
ばらします。
汚れてますね。
ボディ側のベアリングにザラツキを確認。交換します。
オープンベアリングはBOREDのLIGHT DUTYを添付しました。
2015年10月のマイナーチェンジにより配合している添加剤を見直し、当社KRAKENやGOLYATよりも極圧性と減摩性を向上させ、
低粘度ながらも耐久性を併せ持つ性能となっています。
ドライブギアをグリスアップします。
ボディ内部もグリスアップします。
ローラークラッチはCHIMERAで仕上げます。
CHIMERAはミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格)を上回る長寿命低揮発の油膜を維持、ヌル付きやベト付きなどの粘弾性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなっています。
作業完了です。
逆回転していたかが分からないので、治った?という表現が正しいのかわかりませんが、ローラークラッチ内部は低粘度のオイル仕上げにしている為、逆回転しないと思います。
ありがとうございました。
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