ご依頼いただき有難うございます。
今回はほぼフルカスタムされた17セドナC3000DHのラインローラーの調整のお預かりです。
既にリールスタンドを設置する為にねじ切りもされていますし、他に触る所はほとんどないです。非常に仕上がりも良いです。
不具合の箇所ですが、ラインローラーが回らなくなっているとの事。
早速バラします。
おそらく海水が侵入して錆びていました。
侵入経路は、おそらくワンピースベールとアーム固定軸(上部写真の右端の金色のパーツです。)の隙間からですね。
下のパーツと交換します。
ワンピースベールは15ツインパワーのものです。このさびはピカールで磨きます。
綺麗になりました!
ローター部を全分解して洗浄しました。
ソルトグリスで保護します。
交換完了です。
シムが多すぎるとラインローラーそのものがぐらぐらと動きますし、ネジを締めすぎるとパーツを割ってしまうし、ギアがやられる前に不具合が起きやすいポイントですね。
スプールを洗浄・PEラインの塩抜きします。
フェルトを脱脂します。
綺麗になりました。
乾燥させて。
ドラググリスを添付します。
ボディ内部を分解。
中はきれいです。
前パーツを洗浄しました。
メインシャフトと摺動子を接続するネジが緩んでいました。
若干ノイズがあったんですが、ドライブギアが少し干渉していたようです。
なお、ドライブギアの摩耗が少しあったので、手持ちの同番手のほぼ新品のドライブギア交換させていただきました。
コロコロした印象が無くなりました。ハガネギアですが、ドライブギアの摩耗はどうしても起きます。
ボディ内部の4点ベアリングとメインシャフトはIOS-01PROでオイルチューン。
ハンドルも洗浄、可動部はグリスアップして、ハンドルノブはオイルチューンで回転性能を損なわないようにしておきました。
少しガタがあったので、0.1mmシムを両方のハンドルノブに1枚ずつ入れております。
完成です。
ドライブギアはまだまだ使えるといえばそうですし、巻き心地を追求すると変えた方がいいですし。
好みが分かれますが、コストをかけるとやはりいい状態を維持出来ますね。
ありがとうございました。
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