いつもご依頼いただき有難うございます。

またロングストロークスプール化の企画にご協力頂き感謝いたします。

15ツインパワーC3000HGをロング化の協力いただけるということでお預かりました。
ボディの分解清掃
早速中をばらして、状態を確認致しました。
15年製造のツインパワーのようなので、中のグリスは変色していました。

ドライブギアのグリスも黄色く変色しています。

ボディガードも同じく。

ピニオンギアは少々摩耗していますが、ガタ等はなさそうです。

グリス汚れは強いですね。

ストロークを17mmにする方法
ウォームシャフトギア、上が14ステラ3000HGMで自分がロング化する為に発注したものです。
下が今回ご依頼の15ツインパワーC3000HGですね。
一番わかりやすいのは14ステラC3000HGのウォームシャフトがあればいいですが、ただ今到着待ちです。

青い線が上部の支点でスプールが一番下になったとき(メインシャフトが一番上がった時です。)で、14ステラのものと交換しても変わらないのがわかります。
※3000HGMは4000番ボディに2500ローター&スプールなので、C3000HGと比べるとウォームシャフトそのものの長さが違いますが、ストローク幅は同じに設計されています。
問題はウォームシャフト下部の赤い線。
スプールの上部(メインシャフトが一番下がった時ですね。)に糸を巻くわけですが、さらに上部に摺動することがわかります。
その幅が約2.5mmです。
そして、メインシャフト。
手前側が15TPのC3000HGで奥が15TPの3000HGM。

3000HGMの方が2.66mm程長いということは、よりスプールを高い位置にあげることが出来るということです。
つまり、ウォームシャフトを交換することで、メインシャフトの下支点が約2.5mm程下がるので、メインシャフトも交換して2.5mm程スプールの位置をかさ上げするとうまくいくわけです。
ではこの2.5mmという差がどこから生まれるのかと言うと、ストローク幅の違いによるものです。
差が2.5mmとなる訳です。
ウォームシャフトが下部に溝が展開していることで、スプールが下がりローターに干渉するという状態で、逆にウォームシャウトの上部に溝が展開していれば、特段メインシャフトの入れ替えなしでロング化出来た訳です。
→自分の15TPで検証済みとなります。
メインシャフト全体の長さの比較
全長
15TPC3000HG・・・90.24mm

15TP3000HGM・・・93.22mm

2.98mm長くなります。
スプールの支点迄の長さ。
15TPC3000HG・・・54.90mm

15TP3000HGM・・・57.10mm

2.5mm長くなります。
実際は、・・・

3mm程長くなっています。

摺動子の取り付け位置が若干下がる為、より長くなった形です。その為、スプール座金は0枚で何とか綺麗に巻けそう。

再度メインシャフトを探していたら、16ストラディックCI4+2500HGSのメインシャフトのストックがありました。
これだとちょうど良さそうです。

が・・・、摺動子のネジがつぶれてしまった為、専用工具を発注しました。

ここのネジ、硬く止めすぎです。
ウォームシャフトピン
ウォームシャフトピンを交換。

19ストラディックと同じ構造。サイレントドライブの為のパーツですが、ピンが擦れている為か、入れ替えてもカチカチ音がやはりします。シム調整する必要がありますが、ウォームシャフトやメインシャフトを組んでから調整しないとやり直しになるので仮組だけしておきます。
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