16ナスキーC3000DHのカスタムレポートです。
スプール、ドラグノブなしを購入し、オーバーホール後販売しました。

ローラークラッチの調整
ローラークラッチが逆回転していたのと、玉が取れていたのを修理します。

バネが反対(赤い線)についていました。
青い線の側にして、玉を抑える必要があります。

一式を洗浄します。

乾かします。

この記事とちょうど、同じ状態でパーツの組み上げを一部失敗していたようです。


バネと玉をセットします。

玉を抑えるようにして。バネをセットします。

蓋をして完了です。
ボディ内部の分解・洗浄
ボディ内部の洗浄、オーバーホールです。
内部パーツの洗浄

パーツクリーナーで。

そこそこ汚れていました。

ベアリングの洗浄
同じく洗浄します。

ダブルハンドルの洗浄
パーツクリーナーでハンドルの付け根を洗浄します。

ハンドルは63.3gありました。

ダブルハンドルは一定の速度で巻くことの出来る半面、自重が重くなりますが、巻きが安定するメリットがあります。
改造・パーツの追加と除去
加工を含めた作業です。
音出しピンの追加
ローター内部ですが、音出しバネが無かったので追加します。

良くなくしてしまうんですよね。
このバネとピン。

ネジ山の作成
ハンドタップでねじ切りして、ネジ山の作成です。

ボディ側

無事垂直に貫通しました。

きちんとリールスタンドが付くことを確認。

フタ側。

垂直かどうか、確認しながら進めます。

こちらも無事付きました。


コアプロテクトリングの除去
少し浮いていました。
前のオーナーさんが外そうとしたんだと思います。

赤い〇の所にピンがあります。反対側にもあるので2か所です。

内側からピンを押し込むと。

ピンが取れてリングも取れました。

ゆがみを直そうとしますが、さすがに。。。

折れてしまい。
無理でした。
コアプロテクトパッキンの除去
巻き心地を良化する為に、パーツを組み換えます。
ローターのネジがバカになっておりリテーナが止まらない為、青いパーツを追加。
赤いパーツはコアプロテクトのパッキン類とパーツですが、パッキンが僅かに巻きに影響するので取り去ります。

黒いパーツは廃棄するパーツです。

ナットは傷だらけだったので状態の良いものと交換しました。

リングは0.8g若干ですが、軽量化します。
コアプロテクトのパーツ類も重量は僅かです。
組み上げ
グリスアップ。

摺動子ギア、ドライブギア、ピニオンギアはグリスアップします。

ドライブギアですが、摩耗しているような状態でした。

蓋をして。

クラッチをセットして。

ローターを組み。

完成です。

手持ちの13ナスキーのスプールとドラグノブをセットして290gでした。
スプールは旧型が結構重いので、さすがに300g弱はきついですね。




ハンドルもゴールドではなく、ボディ素材に合わせているのでスプールも黒だと統一感が合っていいのですが、重さが難点ですね。
追加カスタマイズ
追加でリーリングのゴロツキの除去とフルベアリング化を行います。
再調整(ギアとベアリングの交換)
ゴロツキが気になるので、状態の良いサハラからギアを取ります。

サハラはシングルハンドルで重量が軽いので、先ほど取ったパーツからコアプロテクト化しました。

詳しくは別で公開します。
交換したギアは以下となります。

上のピニオンギアとドライブギアを下のものと交換します。

ハンドルに遊びがあったので、シムを追加。
後、ピニオンギアの下部のベアリングを新品と交換。

クリアランスの調整はバッチリです。

フルベアリング化
ラインローラーとハンドルノブのBB化でフルベアリングカスタムです。

ダブルハンドルなので、ベアリングはすべてで4個使用。

元のパーツを洗浄します。

ベアリングをセットして。

ハンドルノブを装着。

上からベアリングとネジをかぶせて。

BB化完了です。

続いてラインローラーです。

こちらも内部パーツを洗浄します。

さすがにラインローラーはかなり汚れていました。
置換前のパーツと。置換後のパーツの自重差が約0.5gあります。


実は空巻きするとリーリングに僅かに影響するのですが、実釣には影響はありません。
ラインローラーBB化の交換手順
以下の通りパーツを組み換えます。

ラインローラーカラー(19番)をベアリング&シム類に交換します。

ベアリングにラインローラーブッシュ(20番)をかぶせて。

ラインローラーをかぶせて。

白い枠のラインローラースペーサー(22番)をかぶせて固定。

このパーツをベール側にはめ込みます。
ラインローラーの向きは以下の通りなので、注意してください。

斜めにカットが入っている側がアームカム側です。

はめ込んだラインローラーセットに、シム類を入れていきます。
シムはこちらです。

0.2mmと0.3mmを一枚ずつ。
アルミカラーを1個

合わせて1.5mmのサイズを入れるとちょうどスキマが無くなります。

オイルを数滴添付します。
アームカム側に。

ラインローラー座金(23番)をセットします。

先ほどのベールと合わせて、完了です。

ラインローラーBB化完了です。

完成
綺麗になりました。

巻き心地も良化しました。

逆回転も解消です。


スプールなしで販売なので、完成はこちらです。

ありがとうございました。
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