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16ストラディックCI4+ 改造計画(4)フルベアリングカスタム ボディ内部の2BB化

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16ストラディックカスタムの最終章です。

結論から申しますと、最高の状態になりました!

前回の改造計画(3)はこちらです。

このリールは、調整の状態によってすごいポテンシャルを引き出すことが出来ますね。しかし、ちょっとした調整ミスで巻き心地が損なわれるので注意が必要です。

なお、中古で購入してから10回位使っていますが、初期の状態より良くなりました。中古の段階でも数回の実釣だと思うので、ある程度使い込んだ方が、馴染んで良い状態になるみたいです。

なお、今回はベアリングを追加する記事ですが、正直なところクロスギアを初めて使ってみて、中間ギアがプラ素材で出来ている点は、巻き心地に影響を感じます。

この次のカスタムがあるとすれば、中間ギア等もステラ、ヴァンキッシュのマイクロモジュールギアか、せめてツインパワーに搭載しているメタル素材のものに変えてみたいと思います。

正直、互換性とか迄検証できていないので、どこまで出来るかわかりませんが。

15ツインパワーの中間ギアが置換できるか15ストラディックで検証をしてみました。(2019/2/23追記)

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今回追加するパーツ

ベアリング2点の追加と調整シムでリーリングの向上を目指すカスタムです。

ベアリングはもちろんミネベア製の以下です。

・内径2mm×外径5mm×幅2.5mm

・内径3mm×外径6mm×幅2.5mm

・調整用のシムはこれ。

外径5mmのベアリングのクリアランス調整の為のシムです。

外径が4mmというのがポイントで、干渉しないサイズとなるようです。

ただ、このシムは使う所があまりないので、無理に購入しなくてもいいかもしれません。比較していないのでわかりませんが、入れても入れなくてもそこまで影響が無いかもしれません。

汎用性で言うと、内径4mm外径5mmのシムの方が良いです。

ラインローラーやハンドルノブの調整にも使えるので、どうせ買うならこっちの方がおすすめ。

分解に必要な工具

分解に必要な工具7点です。

基本的には、これだけあれば分解はほぼ可能です。

左から順に。

1.ベッセル ヘックスドライバー 0.89mm

精密機器・ホビー等の組立・修理・分解に。クッショングリップは自在にスライドできるので、使いやすいお好みの位置に移動できます。

2.TONE ショートめがねレンチ 10×12mm

3.ピンセット 100均

4.アネックス T型へクスローブドライバー T6

5.アネックス T型へクスローブドライバー T8

6.アネックス(ANEX) スーパーフィット 精密ドライバー +0×100

7.アネックス(ANEX) スーパーフィット 精密ドライバー -4×100

あとは、1番のドライバーがあれば、ほぼ大丈夫です。

結局、ある程度のスペックの工具は持っておいた方がいいですね。使い心地が違うので作業に集中できます。

分解作業

それでは分解作業です。

スプール&ローターの分解

メインシャフトスプール受けを取る際に、ヘックスドライバーを使用します。

イモネジ(写真の上から2番目のヤツ)を外すとすっきり取れます。

防水パーツを外します。

防水パーツは以下です。

ナットの位置を記録しておきます。

トルクを正確にしないと、真ん中にあるリテーナというパーツがきれいにハマらないので注意してください。

ローターの裏側がこんな感じ。

ローラークラッチを守っているのが、ローラークラッチカバー板と呼ばれる防水パーツです。

この中には、パッキンが2つあり、完全に水の侵入を防ぐ構造になっています。

ただし、実釣中に水没等させてしまうと侵入する恐れがあるので、水没の祭は内部メンテナンスを行った方が良いです。

ローターとローラークラッチと、ローターカラー。

殻割り(ボディ分解)

では、ボディを割ります。

まずはT型へクスローブドライバーのT6で、ボディカバーを外します。

次はT型へクスローブドライバーのT8で3か所のネジを外します。そしてボディガードの隠れていた一か所をマイナスドライバーでネジを外します。

オープンです。

構造的には、隙間なく、まんべんなくパーツが詰まっています。

ドライブギアは真っ黒です。

亜鉛ダイキャストギアとは違い、アルミ冷間鍛造のハガネギアですね。

ベアリングは防腐素材でできたS A-RBと呼ばれるベアリングです。

メインシャフトはステンレスではなさそうで、非常に軽い素材で出来ています。

ベアリングに交換するパーツですが、クロスギアのウォームシャフトの動きに追従する、

ウォームシャフトピンカラーです。

上部の赤いマルの中にあります。

ベアリング交換その1

では本題です。

黒いパーツをベアリングに交換します。

厚みが2.43mm

一方ベアリングの厚みは、2.47mmとほぼ同じです。

で、ピンに装着して。

元にあった場所に戻してみます。

これでもいいのですが、このベアリングの上部にシムを入れて調整します。

以下の厚みは何かというと、黒いカラーのエッジにオウトツがあり、その厚みです。

一方調整するシムの厚みが、0.28mm

これですが、差が0.25mm位あります。

形状がそもそも違うのですが、一度シムをはめてみます。

ベアリングの内側に収まって回りのエッジに干渉してない状態です。

一旦この場所は、シムを入れて完了です。

ベアリング交換その2

次はウォームシャフト下部のカラーをベアリングに交換します。

これはただ入れ替えるだけの作業です。

カラーの厚みは2.48mm

一方ベアリングも2.48mm

全く同じサイズなので、入れ替えのみでOK!

ここはすぐに終わりました!

BBハーフオープン化

なお、ボディ内部のベアリングですが、ハーフオープンにしています。

こうすることで巻きが軽くなります。

メンテナンスをしないとサビの原因になりますが、自分は基本的にリールを分解するのが趣味なので問題ないです。

趣味というか、常に分解している気がします。

ハーフオープンしたベアリングに

ナスカルブを添付。

金属の表面をスケートリンクのように滑りやすい物質に改良し、油切れを起こしてもなお、潤滑を維持することができる。

でベアリングをボディに戻して。

再度もとにあった箇所にパーツを戻していきます。

ドライブギアも戻して。

蓋を閉じます。

ネジを締めて。

防水パッキンを装着して。

ローターをかぶせて、ナットを元の位置まで締めて、防水パッキンをかぶせて。

リテーナをかぶせて、スプール受けのパーツをセッティングして。

完成です!

まとめ

実際は、2度組みなおしました。

1度目は巻きの際の重さがあった為。

ドライブギアとピニオンギアのベアリングは同じサイズなので、ベアリング入れ替えた所、巻きの重さは改善しました。

2度目はギアのかみ合わせに違和感を感じた為。

組み上げるギアの位置で、若干ブレが生まれたりするようです。

実際にギアの位置を変えて組んでみると、状態が非常に良くなりました。なお、巻きが軽くなった要因ですが、ベアリングの追加というよりハーフオープンの恩恵が大きいかもしれません。

一連の作業で、確実に巻き心地が良化したのは違いありませんので、丁寧に行えばスペックアップも可能なリールだということがわかりました。

次回改造計画(5)はこちらです。

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