17サハラ4000XGの最終カスタムです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9622-1024x768.jpg)
今回は17サハラ4000XGのフルカスタムの全解剖です。
15ストラディックのワンピースベールを17サハラに移植するという内容。
この改造は、15ストラディックのワンピースベールが活用出来るという情報のみで、画像等は公開されていない為、作業工程をアップしました。
なお、17サハラだけではなく、16ナスキー、17セドナ、17アルテグラも同様のカスタマイズは可能だと思われます。
必要なパーツもすべて紹介していきます。
もくじ
シマノ純正パーツの発注
ワンピースベール化する為に発注したベール組とアーム固定軸が届きました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9555-1-1024x767.jpg)
実際に使用したパーツはこれだけではありませんが、今回はこのパーツのみを発注しました。
純正パーツはいつもヘッジホッグスタジオさんでやっています。
![](https://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/02/IMG_7042-1-e1584487334772.png)
その他は、以前に発注してすでに手元にあるものと16ナスキーの中古から流用したので、個別に発注はしていません。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9556-1024x768.jpg)
具体的に用意するパーツは以下となります。
コアプロテクト化
16ナスキー4000XGから防水パーツを取ります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9580-1024x768.jpg)
少し巻きに干渉するので、無理にコアプロテクト仕様にする必要はありません。
メンテナンスが面倒だという方はぜひ参考にやってみてください。
16 ナスキー 4000XG 短縮コード 03576
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/f20166f97e464d53855fa9f1466f72d8.png)
14番 リテーナ 200円
15番 固定ボルト 200円
16番 ローターベアリングシール 200円
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/836c15628818ad5d750e9955c9215827.png)
41番 ローラークラッチカバー板 100円
42番 ローラークラッチシール 300円
44番 Oリング 300円
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/28f32bad8ff2ed9533f5eba68e298f7b.png)
49番 ベアリングシール 100円 × 2
ワンピースベール化
15ストラディック4000XGMからワンピースベールのパーツを取ります。
なお、リテーナと固定ボルトはナスキーよりもストラディックから取るほうが安いです。今回は16ナスキーのパーツを流用していますが、今回は参考に記載しておきます。
15 ストラディック 4000XGM 短縮コード 03417
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/7fbbc120ccaab7a45141961e7412079a-1.png)
19番 固定ボルト 50円
20番 リテーナ 100円
43番 アーム固定軸 500円
44番 ベール組 2,500円
ベールを返した時の音を乾いた音に
あと、純正パーツとしては、ベールを返した際の音出しピンには、16ストラディックCI4+C2000Sのものを流用しています。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9567-1024x768.jpg)
音出しピンに関して、プラ素材で出来ているのがほとんどのようですが、16ストラディックCI4+は金属?で出来ています。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9566-1024x768.jpg)
15ストラディックも金属同じかもしれませんが調べてませんので、不確かです。
その為、金属音のタイプが良ければ、16ストラディックCI4+から取ってください。
16 ストラディック CI4+ C2000S
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/71768f5601fe06f32a8135f05e0d50c2.png)
音出シピン 21番 100円
ラインローラーBB化
ラインローラー部のパーツは、18ナスキー500から流用しています。
18 ナスキー 500 短縮コード 03815
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/107d0eb76da46b6f144a55faf3d0d134.png)
ラインローラー座金 18番 100円
その他のパーツは市販のモノを流用してラインローラーとハンドルノブをBB化します。
ベアリングとシムの発注
ラインローラーとハンドルノブのベアリングはミネベアのベアリングでOKです。
サイズは4mm×7mm×2.5mmですね。
ハンドルノブは2つ、ラインローラーは1つ使うので、4つ入りがお得で便利です。
内径4mmのシムを選んでください。
0.1mm、0.2mm、0.3mmと揃っているので、クリアランス調整にはもってこいです。
で、より大きなラインローラーのクリアランス調整の為にこれを使います。
アルミカラーと呼ばれるパーツ
厚さ1mmがあれば2枚重ねることで調整できますが、今回は2mmのものを使いました。
ベールの交換とラインローラーのベアリング化
以下の写真の下のパーツを上のパーツと交換します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9559-1-1024x609.jpg)
なお、すでにBB化した後のパーツなので、純正パーツに赤く〇をつけておきますね。
この純正ベールを。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9558.jpg)
このワンピースベールに交換します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9557.jpg)
ほんの少しだけ軽いですね。
交換前のパーツ
このパーツで不要になるものを赤く〇しておきますね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9560-1-1024x630.jpg)
左端の赤い〇を付けたパーツはラインローラー座金と言いますが、穴が小さくアーム固定ジグの大きさに合わず、干渉してしまいます。
なお、アルミカラーは1mmで左にあるシムが0.2mmと0.3mmで1.5mmのクリアランスを埋める為に使用しています。
交換後のパーツ
以下の通りセッティングします。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9565-1024x684.jpg)
右側のシム2枚ですが、0.2mmで大丈夫でした。
アームカム側に1枚シムを入れてもいいですが、クリアランスとラインローラーの回転の状況を見て入れてください。
今回は、左側のシムは不要でした。
組み上げるとこんな感じになります!
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9578-1024x742.jpg)
イメージが一気に変わりますね。
なお、ロータのブレは純正のベール組より改善しました。ロータの調整が難しい中で、純正のものよりイイってなかなか無いですけどね。
組み上げ
ここから一気に組み上げまでみていきましょう。
全パーツです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9581-1024x768.jpg)
ボディの組み上げ
防水パーツです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9580-1024x768.jpg)
ベアリングはハーフオープン化しております。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9579-1024x768.jpg)
ドライブギアもクリアランス調整しています。
シムは全部で4枚入れてちょうどよくなりました!
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9571-1024x767.jpg)
タップでねじ切り成功してますので、どちらでもリールスタンド装着できます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9573-1024x768.jpg)
防水シールです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9585-1024x754.jpg)
ベアリングをセッティングする前に、シールでブロックです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9582-1024x768.jpg)
細かい作業ですが。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9583-1024x768.jpg)
左側がパッキンなしで、右側がパッキンあり。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9584-1024x768.jpg)
比較としてパッキン無しで組んで並べてみました。見た目でもわかりますが、かなり違いますよね。
防水性能も違ってくると思います。
次にベアリングの装着。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9588-1024x780.jpg)
ピニオンギア下部のベアリングです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9589-1024x767.jpg)
下から見たらこんな感じです。
ばらした順に組んでいきます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9590.jpg)
ナスカルブでオイルチューンです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9591.jpg)
摺動子ギアとかは、オイルとグリスの調整が重要です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9592.jpg)
オイルだけだと流れてしまったりしますよね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9593.jpg)
蓋をします。
クラッチとローターの組み上げ
次にクラッチとボディの隙間にOリングを設置します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9594-1024x732.jpg)
上に置いて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9595-1024x768.jpg)
挟み込みます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9596-1024x768.jpg)
しっかりと隙間なく密着したら。
以下のパーツが登場です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9598-1024x768.jpg)
ローラークラッチシールを載せて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9599-1024x768.jpg)
ローラークラッチカバー板を合わせて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9600-1024x767.jpg)
ネジを締めます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9602-1024x809.jpg)
これでローラークラッチはOK。
次にロータを載せます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9603-1024x768.jpg)
ローターカラーと言われるパーツですが、これも17サハラの純正パーツではありません。
16ナスキーから流用しました。
これも無くてもいいです。
そこまで影響はないと思います。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9604.jpg)
単純にかぶせます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9605-1024x775.jpg)
12mmのめがねレンチで締めます。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9606-1024x768.jpg)
逆ネジなので、注意。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9607-1024x767.jpg)
toneのめがねレンチショートです。
これがあると、ナットが10mmのVerでも使えるし、ナットがバカにならないので非常にいいですよ。(10mmは13ナスキーとか、13セフィアBBとかです。)
で、ロータベアリングシールを被せて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9608-1024x768.jpg)
リテーナをかぶせながら、ナットの位置を調整します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9610-1024x768.jpg)
リテーナをかぶせてみると・・・。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9609-1024x778.jpg)
ネジ穴にぴったりです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9611.jpg)
ボディは完成しました。
ハンドルのBB化とリールスタンド設置
続いて、ハンドルノブとハンドルのセッティングです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9612-1024x768.jpg)
ベアリングをセッティングします。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9614-1024x768.jpg)
ハンドルノブをかぶせて、ベアリングを再度かぶせて。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9616-1024x768.jpg)
何度か組んでみてクリアランスの調整はしてください。ハンドルノブのBB化は終了です。
次はハンドルのセッティングです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9617-1024x768.jpg)
3.5mmの0.6mmのピッチのネジで。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9618.jpg)
ハンドルを固定します。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9619-1024x768.jpg)
固定したら、そのままリールスタンドをねじ込んで終了です!
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9625.jpg)
恰好いいです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9626.jpg)
綺麗です。
まとめ
17セドナでもほぼ同じカスタムを行っています。
![](https://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/04/IMG_8378.jpg)
ねじ切りの内容や、ベアリングのハーフオープンの手順も記載してます。なお、個人的な好みの問題ですが、ストラディックのワンピースベールは17サハラより17セドナのほうがカラーはあっていると思いますね。
カスタムには結構お金がかかるのですが、チマチマゆっくり時間をかけてやっています。
ここまで出来るとは思ってなかったので、やりだすとハマりますね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/07/IMG_9632.jpg)
約1年にかけてカスタムしてみて、まだまだ出来そうなことがたくさん出てくるので、カスタムには終わりが無いですね。
コメント
初めまして、17サハラC5000を使っているんですが、ワンピースベールを交換する際は15ストラディックの5000のモデルの方がいいのでしょうか?それとも4000のモデルでも使えるのでしょうか?
ベールは4000、5000どちらでも同じなので大丈夫ですよ。
ありがとうございます。