17サハラ4000XGの最終カスタムです。
今回は17サハラ4000XGのフルカスタムの全解剖です。
15ストラディックのワンピースベールを17サハラに移植するという内容。
この改造は、15ストラディックのワンピースベールが活用出来るという情報のみで、画像等は公開されていない為、作業工程をアップしました。
なお、17サハラだけではなく、16ナスキー、17セドナ、17アルテグラも同様のカスタマイズは可能だと思われます。
必要なパーツもすべて紹介していきます。
もくじ
シマノ純正パーツの発注
ワンピースベール化する為に発注したベール組とアーム固定軸が届きました。
実際に使用したパーツはこれだけではありませんが、今回はこのパーツのみを発注しました。
純正パーツはいつもヘッジホッグスタジオさんでやっています。
その他は、以前に発注してすでに手元にあるものと16ナスキーの中古から流用したので、個別に発注はしていません。
具体的に用意するパーツは以下となります。
コアプロテクト化
16ナスキー4000XGから防水パーツを取ります。
少し巻きに干渉するので、無理にコアプロテクト仕様にする必要はありません。
メンテナンスが面倒だという方はぜひ参考にやってみてください。
16 ナスキー 4000XG 短縮コード 03576
14番 リテーナ 200円
15番 固定ボルト 200円
16番 ローターベアリングシール 200円
41番 ローラークラッチカバー板 100円
42番 ローラークラッチシール 300円
44番 Oリング 300円
49番 ベアリングシール 100円 × 2
ワンピースベール化
15ストラディック4000XGMからワンピースベールのパーツを取ります。
なお、リテーナと固定ボルトはナスキーよりもストラディックから取るほうが安いです。今回は16ナスキーのパーツを流用していますが、今回は参考に記載しておきます。
15 ストラディック 4000XGM 短縮コード 03417
19番 固定ボルト 50円
20番 リテーナ 100円
43番 アーム固定軸 500円
44番 ベール組 2,500円
ベールを返した時の音を乾いた音に
あと、純正パーツとしては、ベールを返した際の音出しピンには、16ストラディックCI4+C2000Sのものを流用しています。
音出しピンに関して、プラ素材で出来ているのがほとんどのようですが、16ストラディックCI4+は金属?で出来ています。
15ストラディックも金属同じかもしれませんが調べてませんので、不確かです。
その為、金属音のタイプが良ければ、16ストラディックCI4+から取ってください。
16 ストラディック CI4+ C2000S
音出シピン 21番 100円
ラインローラーBB化
ラインローラー部のパーツは、18ナスキー500から流用しています。
18 ナスキー 500 短縮コード 03815
ラインローラー座金 18番 100円
その他のパーツは市販のモノを流用してラインローラーとハンドルノブをBB化します。
ベアリングとシムの発注
ラインローラーとハンドルノブのベアリングはミネベアのベアリングでOKです。
サイズは4mm×7mm×2.5mmですね。
ハンドルノブは2つ、ラインローラーは1つ使うので、4つ入りがお得で便利です。
内径4mmのシムを選んでください。
0.1mm、0.2mm、0.3mmと揃っているので、クリアランス調整にはもってこいです。
で、より大きなラインローラーのクリアランス調整の為にこれを使います。
アルミカラーと呼ばれるパーツ
厚さ1mmがあれば2枚重ねることで調整できますが、今回は2mmのものを使いました。
ベールの交換とラインローラーのベアリング化
以下の写真の下のパーツを上のパーツと交換します。
なお、すでにBB化した後のパーツなので、純正パーツに赤く〇をつけておきますね。
この純正ベールを。
このワンピースベールに交換します。
ほんの少しだけ軽いですね。
交換前のパーツ
このパーツで不要になるものを赤く〇しておきますね。
左端の赤い〇を付けたパーツはラインローラー座金と言いますが、穴が小さくアーム固定ジグの大きさに合わず、干渉してしまいます。
なお、アルミカラーは1mmで左にあるシムが0.2mmと0.3mmで1.5mmのクリアランスを埋める為に使用しています。
交換後のパーツ
以下の通りセッティングします。
右側のシム2枚ですが、0.2mmで大丈夫でした。
アームカム側に1枚シムを入れてもいいですが、クリアランスとラインローラーの回転の状況を見て入れてください。
今回は、左側のシムは不要でした。
組み上げるとこんな感じになります!
イメージが一気に変わりますね。
なお、ロータのブレは純正のベール組より改善しました。ロータの調整が難しい中で、純正のものよりイイってなかなか無いですけどね。
組み上げ
ここから一気に組み上げまでみていきましょう。
全パーツです。
ボディの組み上げ
防水パーツです。
ベアリングはハーフオープン化しております。
ドライブギアもクリアランス調整しています。
シムは全部で4枚入れてちょうどよくなりました!
タップでねじ切り成功してますので、どちらでもリールスタンド装着できます。
防水シールです。
ベアリングをセッティングする前に、シールでブロックです。
細かい作業ですが。
左側がパッキンなしで、右側がパッキンあり。
比較としてパッキン無しで組んで並べてみました。見た目でもわかりますが、かなり違いますよね。
防水性能も違ってくると思います。
次にベアリングの装着。
ピニオンギア下部のベアリングです。
下から見たらこんな感じです。
ばらした順に組んでいきます。
ナスカルブでオイルチューンです。
摺動子ギアとかは、オイルとグリスの調整が重要です。
オイルだけだと流れてしまったりしますよね。
蓋をします。
クラッチとローターの組み上げ
次にクラッチとボディの隙間にOリングを設置します。
上に置いて。
挟み込みます。
しっかりと隙間なく密着したら。
以下のパーツが登場です。
ローラークラッチシールを載せて。
ローラークラッチカバー板を合わせて。
ネジを締めます。
これでローラークラッチはOK。
次にロータを載せます。
ローターカラーと言われるパーツですが、これも17サハラの純正パーツではありません。
16ナスキーから流用しました。
これも無くてもいいです。
そこまで影響はないと思います。
単純にかぶせます。
12mmのめがねレンチで締めます。
逆ネジなので、注意。
toneのめがねレンチショートです。
これがあると、ナットが10mmのVerでも使えるし、ナットがバカにならないので非常にいいですよ。(10mmは13ナスキーとか、13セフィアBBとかです。)
で、ロータベアリングシールを被せて。
リテーナをかぶせながら、ナットの位置を調整します。
リテーナをかぶせてみると・・・。
ネジ穴にぴったりです。
ボディは完成しました。
ハンドルのBB化とリールスタンド設置
続いて、ハンドルノブとハンドルのセッティングです。
ベアリングをセッティングします。
ハンドルノブをかぶせて、ベアリングを再度かぶせて。
何度か組んでみてクリアランスの調整はしてください。ハンドルノブのBB化は終了です。
次はハンドルのセッティングです。
3.5mmの0.6mmのピッチのネジで。
ハンドルを固定します。
固定したら、そのままリールスタンドをねじ込んで終了です!
恰好いいです。
綺麗です。
まとめ
17セドナでもほぼ同じカスタムを行っています。
ねじ切りの内容や、ベアリングのハーフオープンの手順も記載してます。なお、個人的な好みの問題ですが、ストラディックのワンピースベールは17サハラより17セドナのほうがカラーはあっていると思いますね。
カスタムには結構お金がかかるのですが、チマチマゆっくり時間をかけてやっています。
ここまで出来るとは思ってなかったので、やりだすとハマりますね。
約1年にかけてカスタムしてみて、まだまだ出来そうなことがたくさん出てくるので、カスタムには終わりが無いですね。
コメント
初めまして、17サハラC5000を使っているんですが、ワンピースベールを交換する際は15ストラディックの5000のモデルの方がいいのでしょうか?それとも4000のモデルでも使えるのでしょうか?
ベールは4000、5000どちらでも同じなので大丈夫ですよ。
ありがとうございます。