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世界戦略機種、軽量フルCI4+ボディ「ミラベル」を分解&改造しました(後編)

22ミラベル
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22ミラベル、内部分解の検証とベアリングカスタムしていきます。

とはいっても定番中の定番のラインローラーとハンドルノブのカスタムです。

前回までの内容はこちら。

まずはボディ内部の検証を行います。

ボディ内部検証

分解して検証します。

コアプロテクト

まずはコアプロテクトです。

ローラークラッチとボディのOリングを取り忘れましたが、上記パーツがコアプロテクトですね。ローターとローラークラッチの防水機構です。

大きな期待はしない方がいいですが、パッキンの効果はあると思います。

サイレントトライブ&XSHIP

サイレントドライブから。

摺動子ギアのバネとブッシュでシュル感を緩和しています。

ピニオンギア下のウェーブワッシャーを搭載。これはサイレントドライブはこの2箇所でしょうか。

なお上記写真、ピニオンギア上下をベアリング支持している点がX-SHIPです。

冷間鍛造ギア(FCギア)

この黒いギアは95ステラや15ストラディック、現行だと19ストラディック、20ヴァンフォード等に仕様されているジュラルミン製のギアですね。

元々16ナスキーまでは亜鉛製でしたが、21ナスキーから冷間鍛造のジュラルミン製になりました。かなり軽量化されています。

ドライブギアのシム調整

ドライブギアのシムですが、若干きつめでした。

世代によってきつめに組まれている個体が多く存在します。

0.1mmのシムを0.05mmへ変更しました。これだと減らしすぎなんですが、若干緩い位の方がギアへの負担が少ないと思います。

摺動構造の改善

21ナスキー以降摺動子にOリングが搭載されていますので、ミラベルも搭載されると思います。

ただ、2500番ボディは同じく搭載されておりません。

21ナスキーの展開図からわかりますが、

21ナスキー1000番

21ナスキー4000番

先ほどの摺動子ギアと上記摺動子の接点がOリングで接触しているんですね。これはサイレントドライブのパーツだと思います。

しかし、21ナスキーの2500番はOリングなし。

21ナスキー2500番

22ミラベルもOリングなし。

22ミラベル2500番

明確な理由がわかりませんが、番手で構造が若干異なるのはやめた方がいいと思うのですが、2500番のみOリングなしにしている理由がわかりませんね。

これは22サハラでも同じことが言えます。

ベアリングカスタム

ではベアリングを紹介していきます。

ハンドルノブBB化

純正の状態ですでにベアリングが1つ入っています。

ハンドルノブの付け根の部分は塩でサビサビになったり固着するケースがあるので、ブッシュのままでもいいと思います。

ただスムーズな回転を求めるのであればベアリングに交換をお勧めします。

ラインローラーBB化

ラインローラーのBB化は以下の記事で紹介している通りですが、若干パーツの改良がございました。

ここです。

ベールの軸の形状が異なります。

以下は17セドナのものです。21ナスキー1000番も同一でした。

アームカム側はこのような形です。

17セドナも同様の形状です。

軸を受けるアームカムがしっかりハマるように設計されているんですね。

その為、ラインローラー(アームローラー)座金の形状が少し異なります。

上記写真の左側が22ミラベルのもので、幅広タイプになりました。

BB化のパーツを並べます。

軸にベアリングを入れます。(ハンドルノブと同系の4*7*2.5mm)

ブッシュを被せて。

ラインローラーを被せて。

アルミカラー(2mm)を被せます。

白いスペーサーを噛ませて。

先ほどの座金とアームカムにはめ込んで完了です。

後編まとめ

16ナスキーから21ナスキーへの進化、22ミラベルで軽量化を実現していることで、使用感が大幅にアップしています。

マグナムライトローターや、摺動子周辺パーツについて紹介した通り少しデメリットが目立つ内容ですが、ただ全体として作りが甘いということはなく、非常に扱いやすくコストパフォーマンスに優れたリールであるのは違いないと思います。

シンプルな作り故、初めてのリールにはかなりいいリールだと思います。まだ使用開始しておりませんが、私は買ったことに後悔はなさそうです。

ヴァンキッシュを頂点に回転の軽さ、自重の軽さを追求するMGLシリーズに、世界戦略機種となるミラベルが誕生しました。

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