13ナスキーを手放すことに決めてから、購入しようと思っていたリールが18サハラ500でした。しかし、購入したのは18ナスキー500。
もくじ
スペック
このサイズ、この自重は魅力ですよね。
脅威の175gです。
なお巻上もHGなので、2500番台の巻上73cmと4cmの差で使えるという機種。
加えて、糸巻量もナイロン1.5号でも90m巻くことが出来るというスペック。
ギア比:5.6
実用ドラグ力/最大ドラグ力(kg):2.0/3.0
自重(g):175
スプール寸法(径/ストローク)(mm):39.5/8
ナイロン糸巻量(号-m):1-150、1.5-90、2-70
フロロ糸巻量(号-m):1-130、1.5-85、2-60
PE糸巻量(号-m):0.6-185、0.8-140、1-110
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
18ナスキー500を購入したきっかけ
購入の決め手は、ナスキーブランドを所有していたいということと、
ベールの形状の違いと防水性能の有無によるものでした。
しかし、18ナスキーと18サハラの違いについて、防水パッキンの有無があると思っていましたが、購入後よく見ると、18ナスキーには防水パッキンの搭載はありません。
事実、相違点としては、
ベールとラインローラーの仕様
ドラグノブがウォータープルーフ仕様
かどうかという2点のみでした。
なお、パーツ価格表から引用すると、スプール、アームカム、ボディガード、ハンドルキャップの値段がそれぞれ少しずつ違いますが、大きな違いではないと思われます。
トータルで18ナスキーのほうが2,150円高いです。
18サハラ500とどちらがいいか
18ナスキーは2018年2月の発売で、18サハラは2018年5月の発売だったので、5月迄待ったのですが、結局18ナスキーを買ってしまったことを少し後悔しています。
後悔したのは2点あります。
1点目は、まあ後悔というのは少々違いますが、結果的にファーストインプレッションがいまいちだと感じた為です。
もうちょっとライトなリールだと勝手に思っていたということです。
2点目は、防水パッキンもないし、18サハラ500との価格差を考えると、そちらの方が良かったかもというのが正直な感想です。
※実売で1,000円程の差額になります。
なぜなら、
ベールとドライブギアとメインシャフトは、17ソアレ500Sの純正パーツを流用することで、軽量化、ワンピースベール化、ねじ込みハンドル化が可能になるため、そのパーツを購入する原資に充てられたなと思ったからです。
別に、18ナスキーで出来ないことではないので、あくまで選択肢として18サハラで良かったかもということくらいです。
心情としては、2000番以上の16ナスキーと17サハラの違いである防水パッキンが、18ナスキーに搭載されていない点が大きいです。
ナチュラムで購入
すぐに到着しました。
注文した翌日に到着。
初めての500番のリールです。
開封します。
リール本体と、説明書、展開図、ワッシャーのみ。
小さいけど、しっかりまとまっている印象です。
C2000番と500番の比較
16ストラディックCI4+C2000Sと比較してみました。
スプールはご覧の通り、一回り小さいです。
ドラグノブは素材が若干違いますが、ほぼ同じです。
ナスキーはつや消し素材ですね。
どちらもウォータープルーフドラグです。
ナスキーのボディにC2000Sのスプールが納まるのかというと・・・。
見ての通り、ローターに当たってしまい合いませんね。
では、ストラディックCI4+C2000Sのボディに500番のスプールが納まるかというと・・・。
だいたいわかりますよね、見ての通り納まりません。
実釣レビュー
玉抜きしてから、70cmクラスのボラを釣り上げました。
異常なサイズでラインもPE0.3号なので、ちょっとイカれたゲームでしたが、このリールは本当に頑丈です。ロッドはアジングロッドだったので、ロッドの耐久性も驚異的ですね。
ロッドもリールも強度が半端ないです。
詳しい釣行記事はこちらです。
購入後ノーマルでも使ってみましたが、巻きが重いのが気になるのですが、ヌルヌルした巻き心地は健在なので、問題はないでしょう。
ただ、玉抜きしても強度的には問題ないので、しっかりとしたチューニングをすれば使いやすくなっていくと思います。
初期カスタマイズ
早速、カスタムしていきます。
数か所BB化とハンドルノブの交換、ねじ込み式のリールスタンドのセッティングが今回の作業です。
リールスタンドのセッティング
ナスキー500は、既にネジ山が作成されているボディでした。
その為、ネジ山を作成する必要がありませんので、早速リールスタンドを設置します。
M3.5、0.6mmのピッチのネジでハンドルを固定します。
で、モアバイツ4のリールスタンドを装着してみると。
バッチリ合いました。
黒と濃紺が非常に合っていますよね。
ハンドルノブの2BBチューニング
まずは2BB化のカスタムです。
4mm×7mm×2.5mmのベアリングを2つ装着します。
※上記写真は、ラインローラーもBB化する為、今回追加するボールベアリングは全部で3つ。
リールのハンドルノブを外す為のエンドキャップの取り外しは、クリップを加工するとOKです。
ハンドルキャップの穴に入れて。
引っ張ると・・・。
取れます。
ネジが見えますか。
緩めて分解すると、上記のパーツがでてきます。
プラカラーをベアリングに交換します。
ハンドルノブの交換
16ストラディックCI4+のハンドルノブの流用します。
単純にモノを入れ替えるのみなので、カンタンですよ。
ハーフオープンにしたベアリングを入れます。
ハーフオープン化と脱脂、オイルチューンの作業はこちらで参照してください。
ラインローラーのBBチューニング
次はラインローラーのBB化です。
アームカムをローターから外します。
音出しピンとかその他のパーツが見えます。
このパーツに関しては、グリスもこのくらいでちょうどいいですね。
あまり少ないと摩擦による摩耗がすごいと思いますので、しっかりグリスアップしておいた方がいいです。
ラインローラー部を分解します。
銀色の輪っかのカラーをベアリングに交換します。
カラーの厚みが2.35mmです。
一方、ベアリングの厚みは2.48mm
少しベアリングのほうが厚みがあるのですが。
なぜかシムを入れないとラインローラーが回らないという事態に。
シムを2枚ほど追加しました。
シムのサイズは内径4mm×外径6mmと厚みが、0.1mmと0.2mmをそれぞれ入れました。
で順番に組み上げていきます。
写真の通りに組んでもらったら、基本的には問題なしです。
締めてみて、ラインローラーが回ればOK。
シムを入れたら回ったので、単純にベアリングのみに交換する場合は、ラインローラーが回転しないかもしれません。
なお、黒いパーツの一部が面取りされているので、内側に来るように組んでください。
スプールと向き合うように組めばOKです。
全分解したパーツ一覧です。
シンプルな構造でトラブルも少ないと思います。
中間ギアなども金属でできているので、むしろ構造的には頑丈だと思われます。
小さいからパワーがないというのはおそらく語弊があります。
軽巻きカスタマイズ
使ってみて巻き心地が少し重いので、軽巻きチューニングをしました。
クラッチの玉抜き
ローラークラッチは6点で支えられていますが、これを3点に変更します。
分解すると以下の通り、丸いパーツが出てきます。
この丸いローラーとバネを取ります。
対角を取るようにしてください。
ローラーが正三角形の形に配置形成できていれば基本的には問題ないです。
後は組み上げて完成です。
まとめ
難しいなと思ったのは、メインラインの選択。
PE0.6号を巻いてみたんですが、ラインスラッグをうまく調整できず、エアーノットが連発。
結局、PE0.3号で落ち着きました。もちろん0.4号でも使えると思います。
巻き心地からするとPE0.6号位巻きたいんですが、ライトタックルとして使用した方がよさそうです。
より巻きの軽さを求めるのであれば、やっぱりドライブギアを17ソアレ500S交換した方がいいのかもしれないですね。
そこまでカスタマイズする予定ではなかったのですが、使い道から考えて、追及した方がいいのかもしれません。
リールの自重は合格ライン。
リールの強度も申し分なし。
やっぱり課題は巻き心地ですね。
アジングとかだと、ちょっとしんどいかもしれません。
一方、餌釣りとかは最高かもしれませんね。
・・・なぜかって、強度がある程度あるし、逆回転ストッパーレバーが付いているので。
普通に1.5号位のナイロン道糸でフカセ釣りとかOKだと思います。
結局、この比較は意味が無いかもしれませんが、マグナムライトローター搭載機種を比較すると圧倒的な差を感じます。
具体的なインプレの比較対象となるマグナムローター搭載機種は、16ストラディックCI4+C2000Sなので、価格では3倍程もします。少しネガティブなインプレになりましたが、もちろん高いリールと比較したら良し悪しははっきりしていますよね。
18ナスキー500は、ブリームゲーム専用機として使用していく予定なので、どこまで軽いリールに出来るか改めてカスタマイズしてみて、検証したいと思います。
どこまで良いリールに仕上げることが出来るか、楽しみです。
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