23カルカッタコンクエストMD300XGLHを購入したまま、全く使わない時間を費やしていました。

300番のロングハンドルモデルです。せっかくなので使用前にチューニングと内部を分解して考察していきたいと思います。
外観
直近のカルコンはフレーム形状が円形が2つ重なる形から、若干変形構造になっており、よりコンパクトになっています。
MDについても同様ですね。

MDはモンスタードライブの頭文字です。

レベルワインドは連動タイプです。

元々所有していたことがないのですが、全モデルの18カルコンよりコンパクトになっていますね。

SVSの遠心ブレーキ&マグネットブレーキでの2つのブレーキ操作に対応しています。正確にはメカニカルブレーキでゼロポジションセッティングしてから、SVSのダイヤルをセッティング。
細かい調節はマグネットブレーキで行うのがセオリーのようです。
全バラシ(ハンドル、スプール回り)
では全バラシしていきます。

ボディ以外をばらしていきます。

ハンドル、スプール、スプール受けをばらしました。
ハンドルを外す
ハンドルを外すためにローターナットは11mmです。なお、少しへこんでいるので、ソケットレンチを使用するか、こんなタイプレンチがあると便利ですね。

アルミ製です。
十分にトルクが掛かるので外せないことはないですね。
スプールを外す
スプールはドライバーでネジを外す必要があります。

本来は上写真の赤〇と、下写真の赤〇の2か所外せば取れると思うのですが、レバーが干渉するので、青〇のネジも外しました。

青〇のネジを外すとサイドカバーからフタが外れます。結構組み立てが面倒な箇所です。

SVSブレーキですが、対角に採番されています。

これはサイドカバーを取り出さなくても作業しやすいように、フタのフラップをオープンした状態で確認しやすいようにしているんです。
スプール、スプール受けを外す
スプールとスプール受けのベアリングをオイルチューンにするために取り外します。

スプールベアリングのプーラーでピンを取ります。
オシアジガー等は上記のプーラーだと取り出せないのですが、MDの場合は小型機種と同じ仕様なので大丈夫でした。
スプール受けベアリングは、ウォームシャフトギアを外します。

シムとスペーサーがあるので注意です。このギアはスプールの回転をレベルワインドの動きに変換するためのものです。もう一個のプラギアがありますが、グリスを入れ替えるので洗浄しておきます。
これで、ベアリングが抜けます。抜け止め用のピンを外します。

今回はベアリングを交換します。

スプール側はベアリングをOリングで挟み込む形でした。

汎用ベアリングをパーツクリーナーで洗浄してNEMEAを添付しました。
ベアリング自体はかなりスペックダウンです。

常使用に耐えられるのかテストしようと思います。
※回転が重すぎたのでのちにLIGHT DUTYを追加しています。

ネジで固定していますが、ここにもNEMEAを添付。

なお、ウォームシャフトギアをOMEGAで薄く仕上げるといいですよ。
スプール連動によるキャストノイズは若干低減します。
ハンドルノブのチューニング
ハンドルですが、ロングハンドルでノブが大きいタイプでして通常より長くLSJやジャイアントベイトタックルに重宝するハンドルになっています。

ベアリングはBタイプノブが入っています。

シムのサイズが0.15mmでしたが、細かい調整をしていくと0.13mm、0.12mm位がジャスト。なぜかきつめにセッティングされているんですよね。

0.10mmでテスト。緩い。

0.13mmでテストしてみて概ね良好です。1か所を0.12mmとしたのは若干異音が出たので減らしました。ここでも防錆性を意識してNEMEAで仕上げます。
注意ポイント1_マグネットダイヤルのネジ
注意ポイントです。
以下、マグネットの位置が青い〇ですが、表にあるレバーを回転させると出たり引っ込んだりします。

赤い〇ですが、このネジは外すと面倒なことになります。
表側のマグネットレバーを固定しているネジなので、緩めると外れてしまいます。通常は外す必要はほとんどない箇所ですね。
まとめ
ボディ以外のバラシ方と注意点を記載しました。
スプールベアリングやウォームシャフトギアのチューニングをするだけでもかなりフィーリングが良くなると思います。
次回はボディ内部をばらしてカスタムポイントを紹介していきます。
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