シマノリール ラインローラーBBチューニング(その4) ワンピースベールカスタムとリトリーブによるブレの解消方法

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前回までラインローラーのBB化の方法をまとめました。

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今回はBB化によるローターのぶれの補正方法と、低価格帯モデルのワンピースベール化について説明します。

低価格帯モデルのワンピースベール化

16ナスキー、17セドナ、17サハラ、17アルテグラのベールですが、15ストラディックのものを移植することが出来ます。

16ナスキー、17セドナ、17サハラの純正パーツはこちらです。

左から2番目の座金と右から2番目のラインローラーカラーを交換することでワンピースベール化が可能です。

ノーマルでのラインローラーの構造

セドナのベールを例にノーマルの構造をおさらいします。

ノーマルのラインローラーの構造

17セドナ2500(短縮コード 03680)

ベール組のアームカムに接続するところにラインローラーカラー(16番)をかぶせます。

次にラインローラーブッシュ(17番)をかぶせます。

ラインローラー(18番)をかぶせて。

ラインローラーの向きに注意してください。

アームカム側に斜面となるように組みます。

ラインローラースペーサー(19番)で固定して。

最後に座金をかぶせて終了です。

ワンピースベール化に必要なパーツ

以下の写真ですが、上段の列がワンピースベール化の為のパーツ一式、下段がBB化のためのパーツ一式です。

※この写真の上段左端の座金は13セフィアBBのものです。15ストラディックのものでも問題ありません。

(青いカラーの厚みは2mmのものを使用します。)

ラインローラーは18ナスキー500のものを使用しています。

純正のものと形状が異なり、より扱いやすく価格も安いのでオススメです。

個別パーツの詳細

15ストラディックの純正パーツを流用します。

右端のアーム固定軸と左から2番目の座金、ベール組を流用します。

なお、座金とアーム固定ジグはワンピースベール搭載機種であれば、基本的に別のものでも大丈夫です。

ワンピースベール一式

15 ストラディック 2500S 短縮コード 03410 アーム固定軸 41番

15 ストラディック 2500S 短縮コード 03410 ベール組 42番

ベール組が2,500円、アーム固定軸が500円です。

このカスタマイズのポイントは3点あります。

1点目は、座金をアーム固定軸が通る大きさの座金に交換すること。

※セドナ・サハラ・ナスキーのノーマルの座金だとアーム固定軸が通りません。

なお、17アルテグラの座金についてはアーム固定軸が通るサイズなので交換は不要です。17アルテグラはすでにBB化されており、基本的には内部パーツそのままでワンピースベール化が可能です。

座金

17 アルテグラ 2500S 短縮コード 03643 ラインローラー座金 23番

価格は100円です。

2点目、ラインローラーカラーをベアリングに交換すること。

アマゾンで購入される際の注意点です。ミネベア製のベアリングを購入する際のショップですが、ぜひ香川塩ビ工業さんで購入してください!別業者さんで不良品が発送されることが報告されていました!!

そして、

3点目、調整用のシムを用意。

ボディ内部を開ける必要もなく、物理的に組み上げるだけなので、作業自体はシンプルで簡単です。

ベール組のみ同一の番手を合わせれば基本的に変更できます。

純正パーツの注文はこちらから。

リールを改造・カスタマイズしたり、メンテナンスしていると、シマノ(ダイワもそうだと思います。)の純正パーツをどこで手に入れるかという問題。 ...

なお、BB化の為の青いカラーですが、厚さは1mmのもの、シムを0.2mmと0.3mmを合わせて1.5mmにする必要がありますのでご注意ください。

ワンピースベール組み上げ

ワンピースベールの組み上げです。

2通りを紹介します。

18ナスキー500ラインローラーVer

先ほど紹介したパーツを組み上げていきます。

アーム固定軸をワンピースベールに通して。

アルミカラー2mmを通します。

※その前にタミヤのシムを入れても大丈夫です。今回は調整シムは無しで組んでいます。

以下の順に通していきます。

ラインローラーのBB化のパーツを組みます。

ラインローラーブッシュ(灰色のパーツ)にベアリングを差し込みます。

ラインローラーブッシュにラインローラーをかぶせます。

※ラインローラーの向きに注意してください。アームカム側が太くなります。

ラインローラースペーサー(白い輪っか)でラインローラーを固定します。

組み上げたラインローラーとアーム固定軸に通して。

アルミカラーをかぶせて。

座金をかぶせて。

終了です。

続けて、、、

18セフィアBBVer

18セフィアBBの純正パーツを流用します。

組み上げ方は以下のパーツ価格表通りです。

18 セフィアBB C3000S(短縮コード 03943)

パーツの点数が少ないので、コストが安くおさえられますね。

先ほどの18ナスキーとはラインローラーの形状が違うため、組み上げ方が異なります。ラインローラーの形状は、17セドナ・17サハラ・16ナスキー・17アルテグラと同じです。

ワンピースベールにアーム固定軸を通します。

座金を通して

ベアリングを通して。

ラインローラーブッシュをかぶせます。

ラインローラーをかぶせます。

向きは純正のラインローラーと同じで以下の写真のようにしてください。

ラインローラースペーサーで固定して。

座金をかぶせて。

終了です。

ラインローラーBB化の代償

ラインローラーのBB化やワンピースベール化によって不具合が起きることがあります。

組み上げるパーツの重量が違うことで、ローターの左右のバランスが崩れてしまい、回転の度に僅かにブレが生じてしまうのです。

実際にどれくらいの自重差があるのか検証してみました。

ラインローラーのパーツ重量比較

具体的にどの程度の自重差かというと、0.5g位の差でローターのぶれを感じることがあります。

流用の対象となる15ストラディックのラインローラーのパーツの自重と、17サハラとの比較に加えて、その他の機種も含めて確認します。

15ストラディック 1000S(供給元のパーツ)

アームカムの重量は2.1g

アームカムと固定ボルトで2.4g

座金が0.3g

一体型ラインローラーですが、1.3gあります。

ラインローラー一式で1.7gという結果でした。

17サハラ C2000HGS(カスタムの対象)

15ストラディック1000Sのワンピースベールを流用する対象のリールです。

アームカムの重量が1.9gで15ストラディックより0.2g軽い。

固定ボルト込で2.4gとなり、15ストラディックと同じになりました。

ワンピースベール化(+BB化)の場合

座金が0.4gで17アルテグラのものを流用します。

ラインローラーが0.7g

ラインローラーパーツ一式で1.4gなので、15ストラディックより0.3gほど軽いことになります。

BB化の場合

座金は純正のもので、その他はアルミカラーやベアリング等の必要なパーツを合わせて。

1.5gです。

元のラインローラーのパーツの自重は2.1gと結構重いんです。

つまり、

BB化することで0.6g、ワンピースベール化にて0.7gの差が、元のパーツより生まれてしまいます。

なお、市販のBB化のパーツを使ってもやはりブレが生まれる個体があります。

ローターバランスの調整

繰り返しになりますが、ラインローラーをBB化するとローターのバランスが崩れる個体があります。

通常は、そのまま気にせずに使えばいいのですが、

アジング等だとデッドスローでリトリーブすることが多くなる為、出来ればブレのない安定したリトリーブが必要になってきます。

板オモリで自重調整

リトリーブの調整方法ですが、板オモリをローターの目立たないところに張り付け対処します。

大体0.5g前後の自重差が発生し、リトリーブの際にグワングワンと回るので。

板オモリを0.5g前後用意して。

セロハンテープで露出しないようにコートします。

テープ等で0.8g程に。

そして、両面テープでローターの気にならないところに張り付けます。

わかりますか。

アームカムの内側の所に薄い板オモリを貼ると、スプールも干渉しません。

実際に使ってみましたが、ラインも絡みませんし、使い勝手が非常に良くなります。

これは17サハラC2000HGSにPE0.2号を巻いているのですが、細いラインであればローターバランスは調整しておいた方が使いやすくていいですね。よく見ないと分からない位目立たずに貼ることが出来ます。

ワンピースベール化した場合は、バランスが崩れてしまうことが多い為、板オモリを貼ることでかなりリトリーブが安定します。

パーツを追加して自重調整

BB化の場合のパーツです。

直径0.9mmの針金(ステンレス製)で輪を作成しスペースを重量を調整します。

針金で作る輪ですが、外径7mm、内径5.5mmで厚みが1mm位のものがあればいいのですが、そういう形状のシムはほぼないため、ステンレスの針金を使用しています。

パーツを追加しても1.5gしかない為ブレの調整は不調に終わることもあります。

しかし、このクラスは個体差でブレが出ないモノもあるので、実際に組んでみないと分かりません。

ベール組の奥に針金で作った輪っかを噛ませます。

その次にタミヤのシムを乗せて。

ベアリングをかぶせて。

ラインローラーブッシュをベアリングに組みます。

ラインローラースペーサーをはめてから、スクエアのアルミカラー2mmでスペースを調整して完了です。

まとめ

ローターのバランスが崩れて釣果に大きく影響することはそれほどありませんが、スローな釣りだと印象として巻き心地等による多少の差が生まれると思います。

また、ワンピースベール化は必要なパーツを準備すれば可能ですが、いずれにしてもローターバランスの調整は非常に難しい。

純正のものを流用するにも限界があるので、結局パーツを自作するか、市販のシム等を探すしかないという状態ですね。そして、ワンピースベール化せずとも、BB化のみでもローターのバランスが崩れてしまいます。

バランスが崩れた際に調整するパーツをどのように見つけるか、ということが非常に難しいですね。少しでも重量の調整を行えば、使用感は向上するので、全く何もしないよりは明らかにいいですけどね。

2020/3/31追記

18ステラ世代の2BB化の調整方法を公開しました。

18ステラの世代より、ラインローラーは一新。 Xプロテクトで防水性能がUP!! そして、19ストラディックのラインローラーも、従...

少しコツがいるのですが、わかれば簡単に組み上げることが出来ますね。

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