こんにちは。ともにぃです。
19ヴァンキッシュ1000SSSPGのパーツが届いたので、早速19ストラディックをカスタムしました。
前回の記事を合わせて全4回の予定となります。
前回の記事はこちら。
長い記事ですが、どうぞお付き合いください。なお、シマノ純正パーツのインターネットでの注文方法はこちらを参考にしてください。
到着したパーツ
今回は4点です。
ギア3点は16ヴァンキッシュと価格は同じで、据え置きでした。
まずは、19VQ10SSSPGドライブギア。
2,550円。
そして、19VQ10SSSPGピニオンギア。
1,850円。
最後に18STL1SSSPG 中間ギアL。
850円、これは18ステラと同じパーツのようです。
それから、おまけとして10STL2500アームローラーブッシュです。
2BB化の為に必要なパーツです。
19ストラディックの分解図を見ると、ラインローラーのパーツが特殊な形状なので使用しないかもしれませんが、手元に10ステラのアームローラーブッシュの在庫がなくなったので発注しました。
2019年の2月頃?価格改定で50円から100円に値上がりしたパーツです。5%アップで切り上げ50円だったかな?
2倍の金額になってしまいました。
もっと買っておけばよかったです。
マイクロモジュール化
ちょっとマニアックな情報ですが、以前の16ヴァンキッシュ1000PGSのドライブギア・ピニオンギア・中間ギアLは15ツインパワー1000PGSを流用しており、ギア面は荒くマイクロモジュールではないです。
1000PGS以外の1000番台はマイクロモジュールなんですけどね。
左側が15ツインパワーC2000HGSで歯面が5枚、右側が16ヴァンキッシュ1000PGSで歯面が8枚です。
一方、今回の19ヴァンキッシュは11枚となり、マイクロモジュールとなりました。
中間ギアLについては、樹脂製??に変更になっているかもしれません。
サイレントドライブ体現と軽量化の為に、強度が不要な箇所は徹底的に非金属化していると感じますね。(良く観察すると分かりますが、アルマイト加工されたジュラルミン製ですね。)
各種比較
15ツインパワーC2000HGSと19ストラディック1000Sと19ヴァンキッシュ1000SSSPGの各ギアの比べてみました。
左から、19ストラディック、15ツインパワー、19ヴァンキッシュです。
重さはほとんど変わりませんね。
ドライブギア
まずはドライブギアから比較します。
強度がUPしているポイントは大径化ですね。
これを基準に考えてみます。
19ヴァンキッシュのHPには、ギアの強度200%UPと読み取れる表記があります。
自重は重くなりましたが、大径化したこととギアが噛み合う面も広くなったので、強度が200%UPしたということでしょう。
誤差はありますが、19ヴァンキッシュと形状自重はほぼ同じでした。ドライブギアの素材が違うようですね。
この素材の差が、ストラディックとヴァンキッシュのギア強度の差につながっているものと思われます。
15ストラディックから、135%位の強度アップのようです。
ピニオンギア
ピニオンギアですが、素材の差は見た目ではわかりませんでした。
19シリーズは、ピニオンギアのサイズ自体が大きく変わっています。
重さはそれほど変わりませんが、35.77mmから32.68mmとおよそ30mm程短くなっており、ローターナットの形状が上位機種のステラと同様の構造になったことから、サイズが変更になっています。
全長ですが、19ヴァンキッシュに比べて0.2mm程長いですが、恐らく計測の誤差です。重量はわずかに軽いですね。やはり素材が違うのかもしれません。
中間ギアL
最後に中間ギア。
メタル素材です。
なお、15ストラディック、16ストラディックCI4+は樹脂製でした。
直径はそれほど変わりませんが、重さが半分。
やっぱり樹脂製かもしれません。
直径・・・9.20mm
これは19ヴァンキッシュと同じでは??
まとめ
19ストラディックの各ギアですが、ドライブギアが大径化していることと、ピニオンギアも最上位機種であるステラと同一の形状に。
そして、
いきなり結論ですが、
素材が若干違うようですが、長時間使用による耐久性の差位で、おそらく巻きのフィーリングはギアを変えても劇的に変わることは無いと思われます。
上位機種と同様の構造、技術特性の搭載の為に、今回19ストラディックはコストアップしたと感じる方もいると思いますが、実際はむしろその逆だと思われます。
少し細かい話をすると、19ストラディックからボディ内部のベアリングは、防錆のS-arbではなくなりました。
パーツの流用によるコストダウン、各種パーツグレードの差別化で、各ブランドの使用感をうまく調整していると感じますね。
この話とは別ですが、C2500のサイズと規格が変更になっている点も同じように感じられる合理化です。
では、前評判の良い19ストラディックですが、実際手に取った方からの感想は価格に見合った巻き心地で少し残念という声が多い印象。
つまり、なぜ前評判ほど賞賛を得られないのか。それはローターの重さにあると思われます。
ホディ&ローターの自重
フルカスタムの為に全バラシしたので、ボディとローターを計測してみました。
15ストラディック1000Sが96.0gなので、19ストラディック1000Sが85.6gと約10g程ボディ自体が軽量化しています。
一方ローターはというと。
15ストラディック1000Sが40.6gに対し、19ストラディック1000Sが43.1gと約2.5g重くなっています。
傘を外してもわずかに重い。
そうなんです。
15ストラディック1000S・・・40.6g
15ツインパワーC2000HGS・・・36.1g
16ストラディックCI4+C000S・・・29.1g
19ストラディック1000S・・・43.1g
答えは単純でしたね。
ローターが重すぎたんですね。
次回予告
次回はベアリングチューンを紹介します。
ローターの重さを、ギアの変更とベアリングの追加でどこまでカバーできるかがポイントになりそうです。
コメント