2015年、同じ年にリリースされた2機種を比較してみました。
前回までの記事はこちら。
![](https://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_2501.jpg)
もくじ
ストラディックとの比較
左側が15ツインパワーC2000HGS、右側が15ストラディック1000Sです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4293-1024x682.jpg)
外観はかなり似ていますよね。
違いはどこにあるのか、順番に見ていきます。
ダラダラとした比較内容が続きますが、お付き合いください。
スプール
スプールはかなり違いますね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4294-1024x682.jpg)
ドラグノブはほとんど同じですが、ツインパワーにはベアリングが内臓されており、リジットサポートドラグとなります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4295-1024x682.jpg)
ツインパワーは裏側の作りも精巧です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4296-1024x682.jpg)
ハンドル組
見た感じはほぼ一緒です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4299-1024x682.jpg)
なお、番手違いなので、ツインパワーは45mmでストラディックは40mmです。
エンドキャップ
形状が若干違いますが、それほどの違いは感じませんね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4300-1024x682.jpg)
ハンドル軸ツバ
何気にこれが大きく違いました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4301-1024x682.jpg)
ツバだけの交換はできない。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4302-1024x682.jpg)
形状が全く異なります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4303-1024x682.jpg)
この差が自重差になってくるようです。
ハンドル&ハンドルノブ
軸も若干異なります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4305-1024x682.jpg)
ツバの形状に合わせた作りです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4306-1024x682.jpg)
ハンドル自重(ツインパワー)
自重ですが、実は同じなんです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4307-1024x682.jpg)
でもツインパワーは45mmなので、実質ツインパワーの方が軽いというわけです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4308-1024x682.jpg)
エンドキャップは同じでした。
ハンドル自重(ストラディック)
全く同じ20.7gです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4309-1024x682.jpg)
エンドキャップも同じ重量です。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4310-1024x682.jpg)
ローター周り
ローター周りも若干の違いがあります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4311-1024x682.jpg)
形状の違いは見られません。
ドラグ音出しラチェット
実際にラチェットを周辺パーツを分解してみると。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4313-1024x682.jpg)
分解にはこれが必要です。
そうですね。
メインシャフトベアリングガイドというパーツが真鍮製?か、樹脂製?の違いがあります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4312-1024x682.jpg)
ツインパワーが金属で、ストラディックがプラでしょうか。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4314-1024x682.jpg)
ツインパワーです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4315-1024x682.jpg)
ストラディックです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4316-1024x682.jpg)
素材以外の違いはほぼありません。
なお、
ラチェットの厚みの違いはあり、ストラディックが薄くなっています。その為、合わせるスプールによっては、ドラグ音が空振りして音が鳴らないケースがあります。
ローターナット
ローターナットも素材が違いますね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4319-1024x682.jpg)
おそらく、アルミと真鍮製の違いでしょうか。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4323-1024x682.jpg)
ツインパワーの方が軽いですね。
リテーナ
リテーナは同じでした。
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ストラディックのスプール受けは通常ブッシュですが、すでにベアリングに交換しています。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4321-1024x682.jpg)
ローター
なお、ローターの素材がそもそも違います。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4322-1024x682.jpg)
ローターの形状は全く同じ。
ツインパワーは、1000番ボディのラインナップはローター素材がci4+だそうです。
つまりマグナムライトローターですね。
ローター(ツインパワー)
一式の自重ももちろんツインパワーの方が、CI4+の恩恵で軽いです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4324-1024x682.jpg)
細かいですが、ネジがプラスネジですね。ストラディックはトルクスネジです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4333-1024x682.jpg)
音出しラチェットパーツ周辺も軽いです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4326-1024x682.jpg)
ローターは当然ですね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4330-1024x682.jpg)
ワンピースベールもチタン製なので、若干素材の差があります。
訂正)ワンピースベールはステンレス製でゴールドメッキ製でした。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4331-1024x682.jpg)
ローター(ストラディック)
ツインパワー36.1gに対して40.6gなので、4.5g重いです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4325-1024x682.jpg)
トルクスネジ。T6ですね。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4340-1024x682.jpg)
ローターナットが重いのかも。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4327-1024x682.jpg)
もちろん高強度樹脂素材のローターの自重差が大きいわけです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4342-1024x682.jpg)
ツインパワー13.5gに対し、17.8gなので、4.3g重いです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4343-1024x682.jpg)
ベールの自重差はほぼありませんでした。
分解したツインパワーのローター周辺パーツです。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4328-1024x682.jpg)
ラインローラーの定番カスタマイズ
一体型ラインローラーはシュルシュル音がしていたので。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4329-1024x682.jpg)
よく見ると、アームカム内部の座金にサビが浮いていました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4332-1024x682.jpg)
10ステラに搭載されている、DLCラインローラーと2BB化カスタムを行います。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4335-1024x682.jpg)
上が交換するパーツで、下が純正パーツです。
![](https://erengeworks.com/wp-content/uploads/2018/04/IMG_8166.jpg)
(元々16ストラディックCI4+に搭載していたものと置換しました。)
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4336-1024x682.jpg)
単純に入れ替えただけです。
ただし、
一体型ラインローラーを16ストラディックCI4+に組み込む際に、DG13を充填してみました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4338-1024x682.jpg)
そこそこ、ましになったかも。
早巻きするとカラカラ音がしますけどね。
無事、DLCラインローラーへ。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4339-1024x682.jpg)
交換完了。
周辺パーツを洗浄して。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4341-1024x682.jpg)
汚れはそこそこありました。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4344-1024x682.jpg)
ベール返りの駆動部には。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4345-1024x682.jpg)
グリスアップとオイルチューンを施し。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4347-1024x682.jpg)
ローター周辺のオーバーホール&カスタマイズ完了です。
ボディ
で、実際はボディ内部が大きく異なります。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4348-1024x682.jpg)
素材も、いずれもアルミニウム合金のハガネボディですが、ストラディックは片側(ボディ側)が高強度樹脂製で、足つきフタが金属製です。
ツインパワーは全体が金属製なので、強度と感度はやはり高いです。
自重差は、わずかにストラディックの方が軽いという結果に。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4352-1024x682.jpg)
ツインパワー98.9gに対し。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4351-1024x682.jpg)
ストラディックが96.0gとなり、ツインパワーが2.9g重いという結果になります。
ローラークラッチ周辺もほぼ同じですが、ピニオンギア周辺のパーツが若干異なることがすでに判明。
![](http://erengeworks.com/wp-content/uploads/2019/04/IMG_4353-1024x682.jpg)
ボディ内部は全く違います。
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巻き心地から明らか。
構成そのものが違いますので、当たり前と言えばそれまでですが。
まとめ
比較検証してみて細部の違いがいくつかありました。
実売価格で約2倍近く開きがあるため、当然と言えばそれまでですが、実際に使い比べてみるとツインパワーのすばらしさを体感することが出来ます。
ストラディックがダメということは一切なく、ツインパワーが優秀過ぎるということです。
それは、対象となるターゲットを掛けてから操作性や巻き心地の違いが大きく、かなり綿密に計算されていることが良くわかります。
それでは次回、ギアノイズ低減のための調整とツインパワーのボディ内部を紹介します。
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